例として、右のようなデータを定義したい場合を考えます。
中央図書館の電話番号は 045-111-1111です
RDFモデルのデータでは、
データを
①サブジェクト(主語)
②プロパティ(述語)
③オブジェクト(目的語)
という3つの組み合わせで表現します。
RDFの基本構文
サブジェクト
(主語)
プロパティ
(述語)
オブジェクト
(目的語)
RDFは、コンピュータにとって扱いやすいデータですが、人にとっては構造が分かりにくいというデメリットが あります。
そこでLinkDataでは、
①人にとって扱いやすいテーブル形式でアップロードできる
②そのデータをRDFへ変換してダウンロードできる
という機能を提供しています。
データの 形式 |
テーブル (人にやさしい) |
RDF (コンピュータにやさしい) |
---|---|---|
メリット |
・人が直感的に理解しやすい ・エクセルで簡単に扱える |
・データ間の関係をリンクで明確に表現できる ・Webとの相性が良い |
デメリット | ・データ間の関係があいまいで、コンピュータに解釈させにくい |
・人がデータ構造の全体像を把握しにくい |
例 |
中央図書館
電話番号
045-111- 1111 |
中央図書館
電話番号
045-111- 1111 |
テーブルデータとRDFは下記のように対応しています。
電話番号 | |
中央図書館 | 045-111-1111 |
中央図書館
電話番号
045-111-1111
電話番号 | 蔵書数 | |
中央図書館 | 045-111-1111 | 154,265 |
中央図書館
電話番号
蔵書数
045-111-1111
154,265
また、テーブルの行を足すことで、
複数のサブジェクトについてデータを表現することができます。
電話番号 | 蔵書数 | |
中央図書館 | 045-111-1111 | 154,265 |
西区図書館 | 045-222-2222 | 65,489 |
南区図書館 | 045-333-3333 | 98,548 |
中央図書館
電話番号
蔵書数
045-111-1111
154,265
西区図書館
電話番号
蔵書数
045-222-2222
65,489
南区図書館
電話番号
蔵書数
045-333-3333
98,548
コンピュータがデータを正しく解釈するために、一般的にIDが用いられます。
RDFでは、Webの仕組みを利用してデータを特定するために、URIというIDを使っています。
RDFの基本構文
サブジェクト
(主語)
プロパティ
(述語)
オブジェクト
(目的語)
URI (Uniform Resource Identifer)とは、http://等で始まるIDです。
サブジェクトをURIで表す
場合、ラベル
という
プロパティで、その
サブジェクト
の名前を
定義します。
※図中のURIは架空のものです。
中央図書館
電話番号
蔵書数
045-111-1111
154,265
このままではWebで扱えない・・・
Webで扱うためにURIで表現
サブジェクトをURIで表現
http://sample.jp/
central
ラベル
電話番号
蔵書数
中央図書館
045-111-1111
154,265
テーブルデータでは、
右のように表すことが
できます。
ラベル | 電話番号 | 蔵書数 | |
http://sample.jp/central | 中央図書館 | 045-111-1111 | 154,265 |
http://sample.jp/west | 西区図書館 | 045-222-2222 | 65,489 |
http://sample.jp/south | 南区図書館 | 045-333-3333 | 98,548 |
なおLinkDataでは、サブジェクトやプロパティ が文字列で入力された場合、
アップロード後に自動でURIに変換しています。
サブジェクトの場合:
my_subject → http://linkdata.org/resource/[作品ID]#my_subject
プロパティの場合:
my_property → http://linkdata.org/property/[作品ID]#my_property