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この「北海道おさかなデータブック」は以下の著作物を改変して利用しています。 北海道お魚図鑑、北海道・北海道総合研究機構水産研究本部、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示2.1 日本
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アイナメ アイナメ 鮎並 アブラコ | ホンアブラコ | ホマポロ アイナメ科 30~38cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis036s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis036.jpg 背面いっぱいに広がる一枚びれ  背面いっぱいに広がる背びれと、大きく丸い胸びれが特徴。体色は生息地の環境により黄色、茶褐色、暗緑色、灰色など変化に富みます。秋から冬にかけて黄色みが強まる個体は婚姻色(成魚が繁殖期にのみ示す平常と違う体色)の雄で、この体色の変化は産卵期に限ってみられる現象です。 |  北海道では日本海側と渡島半島沿岸に多く分布し、岩礁域や転石帯に好んで生息します。産卵期は9~11月。産卵後、孵化するまで卵の世話は雄が行い、雌は卵から離れますが、自分で産んだ卵を食べに戻ることもあります。またアイナメはなわばりをつくり、同種、多種を問わず侵入者を激しく攻撃する性質をもちます。 |  旬は5~7月で柔らかい白身肉は脂ののりもほどよく、刺身、塩焼き、煮付けなどでおいしく食べることができます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis036map.gif 北海道ほぼ全域。日本海側、渡島半島沿岸に多い http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis036cal.gif 石狩・後志・檜山・留萌周年、釧路・根室6月~8月・12月~翌4月 かご漁業 | はえ縄漁業 | 刺し網漁業 | 定置網漁業 寿都漁業協同組合 | 戸井漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会)
アカガレイ アカガレイ 赤鰈 ミガレイ | ミズクサ | アカ カレイ科 雄:19~22cm、雌:22~26cm※噴火湾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis052s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis052.jpg 北海道に広く分布するカレイ  体は長円形で口が大きく、上顎の歯は犬歯状、下顎の歯は円錐状です。両目は完全に表側にあり、両目の間は著しく狭く、数列のうろこで覆われています。通常、表側の体の色は淡褐色で、裏側は白色ですが、底びき網や刺し網で漁獲されると、内出血したように赤くなります。 |  北海道では、日本海側、オホーツク海側、太平洋側と広く分布しています。 |  冬が旬の魚で、新鮮なものは刺身にして食べるとおいしく、塩焼き、煮付け、うす塩の干物のほか、卵を塩漬けや煮つけにしてもおいしく食べられます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis052map.gif 石狩・留萌、噴火湾、十勝・根室沿岸、網走・宗谷 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis052cal.gif 周年。4月ごろの漁獲量が一番多い かれい刺し網漁業(アカガレイ) 釧路市漁業協同組合
アサバガレイ アサバガレイ 浅場鰈 アサバ | ダイショウジ | ダイショジョ | ブタガレイ カレイ科 約25cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis058s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis058.jpg 背びれから腹びれまでの幅が体長の半分にも達する魚  輪郭は楕円形で、背びれから腹びれまでの最大幅は体長の2分の1ほどにも達します。両目は完全に体の表側の右側にあり、口が小さく上顎の骨は下眼の前端にまで達します。 |  北海道沿岸に分布し、水深50~100mの砂泥域に生息します。産卵期は石狩湾で12~2月、成熟した親魚の腹部を軽く押すと成熟卵が流出します。産卵される前の卵に粘着質はありませんが、海水中に産出されると顕著な粘着性を示し、ほかのものや卵同士で粘着します。 |  近年、市場に多く流通するカレイ類の一つで、産卵期前が最も美味といわれ、煮つけや塩焼き、から揚げなどに調理されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis058map.gif 千島海域、オホーツク海南部、石狩湾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis058cal.gif 道東海域11月~3月、日本海9月~11月 沖合い底びき網、遠洋底びき網 | 刺し網漁業 北るもい漁業協同組合
アサリ アサリ 浅利 (なし) マルスダレガイ科 殻長4cm以上 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis067s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis067.jpg その大きさに驚く北海道のアサリ  殻は横に長い楕円形で厚く、膨らみも強め。殻の頂上部を中心とする同心円状の成長脈(成長が鈍る時期に形成されるしま模様)と放射状に広がった模様とが交差して布目状となります。 |  北海道沿岸のほとんどの砂浜域に分布し、水深10mまでの砂泥から砂れきの海底に殻長の約1~2倍の深さまで潜って生息します。産卵は夏に1回行われ、一般に春から秋にかけて成長し、水温の低下する冬はほとんど成長しません。 |  漁法は干潟での熊手を使った手掘りが最も一般的ですが、「あさりはさみ」を用いた漁法などもあります。また、漁獲対象は、本州以南では殻長1.5~3cmであるのに対して、北海道では4cm以上であるため、本州以南の人々は北海道のアサリを見るとその大きさに驚くようです。 |  良いだしが出るので、みそ汁をはじめ、和洋中いろいろな料理の食材として利用されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis067map.gif 釧路・根室地方の厚岸湖、火散布沼、野付湾、温根沼など http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis067cal.gif 十勝・釧路9月~翌7月、根室4月~7月・9月~11月 あさり漁業(はさみ採り) | 熊手を使用した手掘り 厚岸漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布・浜中町観光協会) | 根室湾中漁業協同組合
アメマス アメマス 雨鱒 イワナ | エゾイワナ(ともに河川残留型) サケ科 河川残留型:35cm未満、降海型:45cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis017s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis017.jpg 瞳より大きい白色の斑点が目印  体側と背部に瞳孔と同じかそれより大きい白点があるのが特徴で、白点は成長とともに大きくなります。北海道南部では淡い朱点をもつ個体もいます。 |  北海道では知床半島以外のほぼ全域に分布し、湖や河川の上流域を中心に生息します。北海道のアメマスは海と淡水を行き来する遡河回遊型の魚類で、一生を淡水で過ごす河川残留型と、成長の過程で海に下りる降海型とに分かれます。降海型は河川残留型に比べ体の白点が大きいのが特徴です。産卵期は9~11月でいずれの型も数年に渡り繁殖を繰り返します。 |  食性は貪食で幅広く、水生昆虫と陸生昆虫を中心にほかの魚類の幼稚魚も食べます。 |  調理法は塩焼き、フライ、ムニエルなどで、支笏湖のアメマスは特に味が良いといわれています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis017map.gif 中央内陸部(上川方面)、知床を除く全域 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis017cal.gif 4月~5月 小型定置網 | 刺し網漁業
アユ アユ アイ アユ科 約25cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis014s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis014.jpg 日本では最も古い食用魚の一つ  体は紡錘型で口は大きく、両顎には櫛状歯(しつじょうし)と呼ばれるくしの歯状の構造物があります。 |  生息数が多いのは余市川、尻別川、朱太川、利別川、見市川、厚沢部川、天野川、小鴨津川などで、余市川以南の日本海側では分布が連続し、比較的小さな河川にも生息しています。 |  秋に孵化し翌年秋に産卵して一生を終える「年魚」ですが、水温が高い場合はまれに成魚が越冬することもあります。産卵期は各河川とも8月下旬~10月上旬まで。川で孵化した仔魚は、すぐに海まで流され、動物プランクトンなどを食べて成長し、やがて色素が未発達な「シラス」と呼ばれる仔魚となります。なわばりをもつ魚で、なわばりのなかにある付着藻類を主食とし、一日に食べる藻類の量は体重の40~50%に達します。 |  調理方法は多彩で、刺身、天ぷら、アユずし、内臓と卵巣の塩辛「うるか」などがあります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis014map.gif 日本海沿岸(余市川以南の日本海側、日本海側の川)、津軽海峡側沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis014cal.gif 7月~9月 ※取材情報に基づく 釣り(友釣り)
イカナゴ イカナゴ 玉筋魚 オオナゴ | オウナゴ | コオナゴ | コウナゴ | コナゴ | チリメン | メロウド | モグリ | シラス | シラウオ イカナゴ科 約27cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis044s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis044.jpg 稚魚はシラス干しや佃煮としておなじみ  体は細長く円筒形で下顎が上顎より前に出ており、歯はなく鰾(うきぶくろ)ももちません。 |  北方に生息し夜間に海底に潜る習性があるため、生息場所は底質が砂の所に限られます。産卵期は4~5月で、群れをなし一度に放卵、放精を行うので「群来(くき)」と呼ばれる精液で海面が白く濁る現象がみられます。北海道以外では高水温期に夏眠(7~10月)する性質をもち、その間の成長は停滞します。 |  大きさによって名称が変わり、体長1~3cmをチリメン、3~6cmをコスジ、また10cm未満のものをまとめてコオナゴとも呼びます。生まれてから1年以上経過した体長15cmくらいのオオナゴになると養殖魚の餌とされることが多いですが、一部は燻製にされて食されます。チリメン、コオナゴは、シラス干し、煮干、佃煮などに加工されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis044map.gif 宗谷海峡・渡島半島周辺、日本海側(小樽、島牧、江差沖合い) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis044cal.gif コウナゴ4月~6月/オオナゴ6月~9月 いかなご敷き網漁業(火光を利用する敷き網) | いかなご等すくい網漁業 | 定置網漁業 | 底びき網漁業
イシガレイ イシガレイ 石鰈 イシモチガレイ | イシモチ | ゴソガレイ | スナイシ カレイ科 30~40cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis054s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis054.jpg 体の表側に石のように硬い突起をもつのが特徴  体にうろこはなく、目がない裏側の体面は完全になめらかです。目がある表側は、成魚の場合、両縁近くと側線(うろこ上に開口した頭部から尾部に向かって線状に走る小さな穴の列)付近に石状の骨板がそれぞれ一列あり、イシガレイという名はこれに由来します。体の表側は黄褐色で、裏側は純白色です。 |  日本各地に分布し、沿岸の浅場から水深100mくらいまでの砂泥底に生息、淡水域にも入り込みます。 |  産卵期は、北海道南西部および日本海側では12~翌3月頃、オホーツク海側や北海道東部だと5~7月頃で、海域によりかなり差があります。 |  やや歯ごたえのある白身で、刺身や寿司ねたとして好まれており、背びれと尻びれの付け根にある「縁側」は特に美味です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis054map.gif 北海道南西部、日本海側、オホーツク海側、太平洋側、北海道東部 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis054cal.gif 1~3月 ※取材情報に基づく 底建て網漁業 | 刺し網漁業 | 一本釣り漁業
イトウ イトウ 魚鬼 オビラメ | オヘライベ | イト | イド | チライ サケ科 雄:約40cm、雌:約60cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis016s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis016.jpg 人間の生活圏に密接した「幻の魚」イトウ  細長い体で口は大きく、両顎に丈夫で鋭い歯を数多くもちます。日本産淡水魚類では最も大きく成長する魚種。 |  イトウは一生のほとんどを人間の生活圏に近接した淡水域で過ごすため、生育環境の悪化により個体数が減少し、日本国内での分布は北海道のみという状況で、絶滅危惧種にも指定されています。イトウ属の魚は一般的に川を下りませんが、イトウはほかのサケ科の魚と同様に降海性があり川を下ります。しかし、それも汽水域までで、海へ出ることはほとんどありません。 |  産卵期は4~5月。産卵はすべて一対のペアで行われ雌は5~6回に分けて卵を産みますが、この間雌雄ともしばしば相手を替えます。ほとんどの場合、大きな雌と小さな雄とのペアですが、雌をめぐって雄同士の闘争が起きると大きい方の雄が勝ちます。 |  「幻の魚」と呼ばれ食される機会はあまりありませんが、養殖されたものは刺身や天ぷら、焼き魚に調理されるほか、一部釣り堀で利用されます。釣り人にとっては憧れの魚です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis016map.gif 北海道北部、東部、石狩川、湿原河川など http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis016cal.gif 春~初夏、晩秋~初冬(4月~7月、11月~12月) 小型定置網漁業 阿寒湖漁業協同組合
ウグイ ウグイ ユゴイ | ユグイ | アカハラ | クロスケ | ヤチウグイ コイ科 降海型:30~35cm、淡水型:20~25cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis008s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis008.jpg 北海道には3種のウグイが生息します  北海道には3種のウグイ属の魚が生息しますが、ウグイと同属のマルタ、エゾウグイとは、産卵期に婚姻色(成魚が繁殖期にのみ示す平常と違う体色)が出ないと見分けるのは困難とされています。3種とも体色は銀白色で丸みを帯びており、体長はウグイが20~35cm、マルタが35~45cm、エゾウグイが15~25cmで、うろこの数もそれぞれ異なります。またウグイ属の魚は海に下りる陸海型と一生河川で過ごす淡水型があり、マルタはすべてが海に下り、エゾウグイはすべてが淡水域に生息します。 |  産卵生態は3種ともほぼ同じで、5~7月にかけて主に雨の後に川の中流で行われます。食性は雑食で、魚類、昆虫などのほか植物までも餌とします。 |  専門に営まれる漁業はなく、湖沼でほかの魚種に混じって漁獲されるか、ワカサギの卵を食う害魚として駆除されるのがほとんどです。 |  一般的には食べても味が悪く、食用になることはほとんどありません。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis008map.gif 降水型、淡水型ともに北海道全域 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis008cal.gif 秋~冬(10月~翌3月) 刺し網漁業 | 定置網漁業 | うらい網漁業 寿都漁業協同組合
ウバガイ ウバガイ 姥貝 ホッキガイ | ホッキ バカガイ科 殻長6~10cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis064s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis064.jpg 豊富なタウリンなどの成分は成人病予防に効果  殻は三角形に近い卵形で厚く重いのが特長。北海道では『ホッキ(北寄)貝』の名が一般的です。 |  檜山地方を除く全道各地の砂浜海域に分布します。潜る深さは成貝で15~30cmほどですが、夏は浅く冬は深くなります。産卵期は5月下旬~8月中旬。ウバガイの成長は、2~4年の幼貝期に早く、5年以上の成貝になると鈍化する傾向がみられます。 |  ウバガイ漁業は資源管理が徹底されているため、殻長7.5cm以下の漁獲を禁止していますが、実際にこの大きさに成長するまでには4~5年を要します。 |  ほとんどが殻付きの活貝で出荷されており、刺身や寿司だねとして利用されるほか、フライ、バター焼き、酢のものなどいろいろな料理で食されます。豊富に含まれているタウリンや旨み成分のグリシン、アラニンなどは、肝機能や動脈硬化の改善など、成人病予防に優れた効果があります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis064map.gif えりも岬以西およびえりも岬以東太平洋、根室近海(檜山沿岸をのぞくほとんど) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis064cal.gif 胆振7月~翌4月、日高12月~翌5月、宗谷3月~5月・7月~10月 貝けた網漁業(ホッキガイ) | ほっきがい漁業(突き採り) 上磯郡漁業協同組合 | えりも漁業協同組合 | 釧路市漁業協同組合 | 厚岸漁業協同組合 | 浜中漁業協同組合 | 根室湾中部漁業協同組合 | 標津漁業協同組合 | 常呂漁業協同組合 | 常呂漁業協同組合 | 湧別漁業協同組合
エゾアワビ エゾアワビ 蝦夷鮑 アワビ ミミガイ科 殻長100~120mm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis068s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis068.jpg 祝い事にも使われる高級食材・アワビ  ほかのアワビ類に比べると細長く平たい殻の輪郭はほぼ長楕円形で、殻の表面にしわが多いのが特徴です。殻の色は餌の種類により、暗緑色から茶褐色、黒褐色とバラエティ豊かです。 |  北海道では日本海側と噴火湾に分布し、一般的には水深10mより浅い潮通しのいい岩礁域に生息します。産卵期は8~10月で、卵や精子は殻の表面に一列に並ぶ呼水孔と呼ばれる穴から海水中に勢いよく放出されます。 |  本州では主に潜水により漁獲されていますが、北海道では水温が低いため、「かぎやたも」という漁具を使って漁獲されます。しかし、かぎを用いると貝の表面を傷つける恐れがあるため、漁具をたもに替えたり、潜水によって効率よく漁獲する方法も徐々に増えています。 |  刺身や寿司ねたとして生で食べるのが一般的です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis068map.gif 日本海から利尻・礼文・宗谷、津軽海峡、噴火湾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis068cal.gif 渡島10月~翌7月、檜山周年(養殖)※禁漁期間(天然):7月~9月 あわび漁業(たも採り) | 潜水器漁業(コンブ・サザエ・アワビ) | あわび養殖漁業 | かぎ・たも漁業 東しゃこたん漁業協同組合 | 寿都漁業協同組合 | ひやま漁業協同組合 | 松前さくら漁業協同組合 | 戸井漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合
エゾバフンウニ エゾバフンウニ 蝦夷馬糞海胆 バフンウニ | ガゼ | ガンゼ | アカ オオバフンウニ科 殻径4~5cm※漁獲サイズ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis083s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis083.jpg 良質のコンブを食べて育ったウニは味が最高  殻はまんじゅう型で、棘は5~7mmと短いのが特徴。体の色は一定せず、灰褐色、黄褐色、暗緑色のものが多くみられます。 |  北海道では全沿岸に分布し、潮間帯から水深50mまでの岩礁域などに生息します。産卵期は津軽海峡西部から北部日本海で9~10月、オホーツク海で8~9月、根室海峡から日高地方以東太平洋で6~10月、噴火湾から津軽海峡東部では4~6月と9~10月の2回とされ、海域で大きく異なります。 |  通常、身といわれ食用にされるのは卵巣の部分で、エゾバフンウニの身は鮮やかなオレンジ色なのが特徴です。ウニは雑食なので何でも食べますが、食べる餌によってウニ自体の味も変わってきます。特に、利尻昆布や羅臼昆布を食べて育ったエゾバフンウニの味は絶品といわれています。 |  寿司ねたや刺身、空の殻の中で生殖巣を蒸した蒸しウニ、生殖巣を塩蔵した塩ウニなどで食べられています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis083map.gif ほぼ全域。利尻・礼文島沖や積丹・雄武・小樽などの日本海側、稚内・釧路・浜中・厚岸・羅臼などのオホーツク海沿岸、室蘭・広尾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis083cal.gif 渡島12月~9月、石狩・後志5月~8月、宗谷4月~9月、根室12月~翌6月 うに漁業(エゾバフンウニ・キタムラサキウニ) | 潜水器漁業(エゾバフンウニ) | うに養殖漁業(エゾバフンウニ) | うに桁網漁業 えりも漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会) | 歯舞漁業協同組合 | 羅臼漁業協同組合 | 湧別漁業協同組合 | 湧別漁業協同組合 | 香深漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合
エゾメバル エゾメバル 蝦夷目張 ガヤ フサカサゴ科 約23cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis032s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis032.jpg 漢字で「目張る」と書くほど大きな目が特徴  体は長卵形で目の前方と上方に明瞭な棘があります。体の色は灰褐色、緑褐色、赤褐色などとかなりの個体差があります。メバルに似ていますが、「尾びれの後縁が白いこと」「下顎にうろこがないこと」などで区別できます。 |  日本では北海道に多く分布する典型的な北方系のソイ・メバル類です。エゾメバルは卵ではなく仔魚を産み出す卵胎生魚で、11月に雄が雌に求愛した後で交尾が行われます。卵巣内に進入した精子は4ヵ月以上もとどまり、卵巣が完熟する3月下旬~4月上旬に受精します。雌の体内で孵化した仔魚は卵黄のみで成長し、5~6月ごろに産み出されます。 |  えりも岬以西太平洋、日本海、オホーツク海の沿岸で漁獲されますが、ほとんどが混獲によるものです。 |  みそ汁、煮付け、から揚げなどに調理されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis032map.gif えりも岬以西太平洋、日本海、オホーツク海沿岸・日本海、特に後志地方の寿都・島牧沿岸で多い http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis032cal.gif 4月~6月、10月~12月 定置網漁業 | 刺し網漁業 | 一本釣り漁業 | はえ縄漁業
オオサガ オオサガ 大逆 コウジンメヌケ | サガ | オオメヌケ | メヌケ | メヌキ フサカサゴ科 約60cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis030s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis030.jpg 寿命は90~100歳の長寿魚  体は長卵形で、上顎より突出した下顎の先端にあるこぶ状の突起が特徴。 |  分布水深は200~1300mで、なかでも水深400~800mに多くみられます。北ほど漁場が浅い傾向があり、海谷部で潮の流れが緩い所、岩礁地帯やその付近に多く生息します。秋から春季にかけて沖合に分散していたオオサガは、晩春から初夏に群れをなすようになり、夏季に餌をとりながら沖合いの深みから沿岸の浅みに移動します。 |  卵胎生で出産期は5~6月ごろ。成長は遅く成魚に達するまで10年以上を要し、寿命は90~100歳、あるいはそれ以上とも考えられています。 |  現在は高級魚とされ、北海道では特にお祝い事のときにタイの代用品として珍重されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis030map.gif 太平洋、恵山沖、えりも岬周辺、釧路沖、納沙布岬 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis030cal.gif 夏~秋(7月~11月) 刺し網漁業 | 沖合い底びき網漁業 | はえ縄漁業 羅臼漁業協同組合
オニコンブ オニコンブ 鬼昆布 ラウスコンブ | メナシコンブ コンブ科 1.5~3m http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis090s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis090.jpg “鬼”の名をもつ昆布のだしは黄色く濃厚  成長した葉はささの葉状で、長さは通常1.5~3mほどになり、幅は20~30cm、ときには50cm以上になって中央部よりやや下が最も幅広くなります。茎は円柱状で長さは6~10cm、直径は8~15mmで、上部は次第に偏平となって葉部につながります。 |  厚岸町から根室市を経て羅臼町まで分布し、さらに歯舞諸島、国後島、択捉島、サハリンにも分布します。主産地は羅臼町のため「羅臼昆布」とも呼ばれるほか、北海道水産物検査規格では「りしり系えながおにこんぶ」という名称で出荷されています。 |  だし汁はやや黄色く濁りますが、濃厚で特有の香りと甘みがあります。マコンブと同等の高級品で、おぼろ昆布、とろろ昆布、塩昆布、昆布茶などに加工されています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis090map.gif 主産地は羅臼。根室方面北方領土、厚岸町~羅臼町まで http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis090cal.gif 6月~10月 こんぶ漁業 羅臼漁業協同組合
オヒョウ オヒョウ 大鮃 (なし) カレイ科 雄:96cm、雌:117cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis050s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis050.jpg ヒラメ・カレイ類の中で最も大きくなる魚  漢字では大鮃(大きなヒラメ)と書きますが、両目が体の右側にあるカレイの仲間です。ほかのカレイ類に比べると体が細長く、大きな口は上顎の後端、目の中央下にまで達します。ヒラメ・カレイ類の中で最も大きく成長し、大きいものは2m以上、体重も200kgを超えます。 |  夏に水深30~300mの沿岸域で活発に餌をとり、冬になると水深200m以上の深い海域に移動して産卵します。移動の方向と距離は年齢によって異なりますが、産卵期は10月下旬~翌2月上旬、産卵場所は水深200~500mの大陸棚縁辺部です。 |  肉は白身で脂肪が少ないため、フライやムニエルなど、油を使った洋風の料理に向きます。新鮮なものは刺身や寿司ねたになります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis050map.gif えりも岬以東太平洋、択捉島、オホーツク海沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis050cal.gif 6月 ※取材情報に基づく 沖合い底びき網漁業 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会)
ガゴメ ガゴメ 篭目 ガゴメコンブ | ガモメ | ガモ コンブ科 1.5~2m http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis094s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis094.jpg 今注目の粘りけが強い昆布は美容と健康に効果的  成長した葉は幅広いささの葉状で、長さは1.5~2m、幅は15~30cm、縁辺部はほとんど波打たないのが特徴です。茎は円柱状ですが上部が偏平となり、長さは6~10cm、直径は8~12mmになります。 |  函館市から室蘭市付近まで分布し、主産地は渡島地方です。葉は秋から春にかけて伸長し、夏には先端部から枯れて短くなります。 |  ガゴメはほかの昆布に比べ粘りけがあり、とろろ昆布、おぼろ昆布、松前漬けなどの原料として利用されています。また、ガゴメの特徴である粘りやぬめりの主成分には、抗がん作用が確認されている「フコイダン」がマコンブの約2倍含まれており、健康商品としても注目されています。 |  しかし、ガゴメの天然資源は減少しており、希少価値とともに価格も高くなってきています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis094map.gif 主産地は渡島。函館市~噴火湾を経て室蘭まで http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis094cal.gif 7月~9月 ※取材情報に基づく こんぶ漁業 函館市漁業協同組合 | 戸井漁業協同組合 | 南かやべ漁業協同組合
カタクチイワシ カタクチイワシ 方口鰯 マルイワシ | セグロイワシ カタクチイワシ科 15~16cm前後 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis006s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis006.jpg 仔魚のシラスはおなじみ煮干しの材料魚  上顎は下顎に比べて大きく片方の顎が著しく発達していることから、「片口」と呼ばれています。 |  資源量の低水準期と高水準期とでは生態が大きく異なり、低水準期には寿命が短く高水準期には長くなります。高水準期には大きな回遊をするようになり、北海道周辺のほぼ全域で分布が認められるようになります。 |  産卵期は5~8月。カタクチイワシは産卵期間中も盛んに餌を摂り、得たエネルギーを速やかに卵の成熟に転化するため、水温などの条件さえ整えば短い準備期間で産卵することができます。 |  餌は動物プランクトンを主に食べますが、逆に捕食される側として見た場合、サケ・マス類、スケトウダラなどの魚食性魚類、イルカなどの海産ほ乳類、海鳥にとって、重要な餌のひとつとなっています。 |  「シラス」は主にカタクチイワシの仔魚で、これも食用に多く漁獲されています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis006map.gif 分布は北海道全域。主に渡島・釧路地域で水揚される http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis006cal.gif 渡島(津軽海峡から噴火湾)5月~12月、東部太平洋7月~10月 ちか・いわし・かれい小型定置網漁業 | 大中型まき網漁業 | 定置網漁業 上磯郡漁業協同組合 上磯支所
ガッガラコンブ ガッガラコンブ 厚葉昆布 アツバコンブ コンブ科 2~5m http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis093s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis093.jpg 昆布巻きに欠かせない厚みがあるコンブ  別名「厚葉昆布」とも呼ばれます。 |  成長した葉は帯状で長さは2~5m、幅は8~20cm、茎は円柱状で長さ5~8cm、直径6~10mm。中帯部が非常に幅広く、縁辺部でも厚みがあり、ほとんど波打っていないのが特徴です。 |  釧路、根室地方の太平洋沿岸と、貝殻島、歯舞諸島、国後島、択捉島周辺に分布します。ナガコンブと同じで岩礁地帯に分布しますが、波が直接当たらず、かつナガコンブよりもやや深い所に生息する傾向があります。寿命は3年といわれています。 |  だし汁は甘みが少なくやや苦みがあるのが特徴。佃煮、塩昆布、おぼろ昆布、昆布巻きにも利用されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis093map.gif 釧路、根室地方の太平洋沿岸、貝殻島、歯舞、国後、択捉周辺 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis093cal.gif 10月~翌1月 ねじり・まっかを使用したこんぶ漁業
カラフトマス カラフトマス 樺太鱒 マス | アオマス | セッパリマス | セッパリ | ホンマス | ラクダマス | ラクダ | カニマス | オオマス | カンマス サケ科 45~60cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis021s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis021.jpg 通には筋子やイクラよりも「マス子」が人気  体の背側や尾びれ、脂びれに大きな黒点があるのが特徴。産卵期の雄は背びれの前方部分が盛り上がることから「背張り鱒(セッパリマス)」とも呼ばれます。 |  広範囲に分布していますが、日本国内におけるほとんどの個体は根室海峡を含むオホーツク海沿岸の河川を上ります。海で越冬した成魚は8~10月に北海道の河川を上り、9~10月に主に中・下流域で産卵します。孵化後、成長した稚魚はすぐに川を下り海洋で1年ほど過ごした後、生まれた川(母川)に戻ります。しかしカラフトマスが母川に戻る習性は、ほかのサケ・マス類ほど強くないとされています。 |  漁獲量は北太平洋のサケ・マス類の中で最も多く、漁獲されたカラフトマスは内臓をとって塩蔵されたり缶詰などに加工されます。また、卵巣を塩漬けやしょうゆ漬けにした「マス子」も人気があります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis021map.gif 主に根室海峡やオホーツク海沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis021cal.gif 4月~9月 ます小型定置網漁業 | 定置網漁業 | 流し網漁業 | はえ縄漁業
カワヤツメ カワヤツメ 川八目 ヤツメ | ヤツメウナギ ヤツメウナギ科 40~50cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis001s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis001.jpg ほかの魚の生き血を吸う八つ目の吸血魚  体は細長く円筒形でうろこはなく、体表は粘液質に富みぬるぬるしています。1対の目と外鰓(がいさい)孔と呼ばれるえら穴が7対あり、横から見ると目が8つ並んでいるように見えることから「八目鰻」と名づけられたといわれています。口は吸盤状で両顎を欠き鋭い歯をもちます。この口でほかの魚類の体表に付着し、筋肉や赤血球を溶かして吸飲し成長します。 |  海で2~3年生活した後、成魚は産卵のために川へ遡上しますが、北海道では5~6月に遡上してその年の夏に産卵するものと9~10月に遡上して翌年春に産卵するものとがいます。石狩川、尻別川、利別川、朱太川などがカワヤツメの上る川として有名です。 |  主にかば焼き、つけ焼きなどに調理され、春のものより秋のものが美味とされています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis001map.gif 石狩川、尻別川、利別川、朱太川等に遡上。日本海や北太平洋でサケ・マスへの寄生を確認 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis001cal.gif 5月~10月 筌(どう)漁業
キアンコウ キアンコウ 黄鮟鱇 アンコウ | ホンアンコウ アンコウ科 約1.5m※最大時 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis027s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis027.jpg 背骨以外のほとんどが食材に  頭は幅広く、大きく裂けた口の中および舌の大部分は白色で、下顎は上顎より前方に突き出ます。皮膚は滑らかでうろこはありません。 |  分布が浅みに集中する5~7月には主にかれい刺し網で混獲され、10~翌2月にはあんこう刺し網での漁獲量が増えます。魚価は季節による差が大きく、冬季は夏季の5倍ほどにもなります。 |  食用になり、「身肉」「肝臓(きも)」「えら」「ひれ」「皮」「卵巣(ぬの)」「胃(水袋)」は“アンコウの七つ道具”といわれ、背骨を除いてほとんど捨てるところがありません。特に鍋の王様は「アンコウ鍋」といわれるほど、冬場のアンコウ(キアンコウ)は美味。「あんきも(きも(肝臓)の塩ゆで)」などは珍味とされます。また、アンコウ類は大きくて体表面にぬめりがあるため、下顎の周囲の固い骨にかぎを刺してさばく“吊るし切り”で卸されるなど、さばき方にも特徴があります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis027map.gif 留萌沖、石狩湾、江差沖など日本海側 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis027cal.gif 5月~7月・11月~翌2月 あんこう刺し網漁業 | 底びき網漁業
キタムラサキウニ キタムラサキウニ 北紫海胆 ムラサキウニ | ノナ | シロ オオバフンウニ科 殻径50mm以上※漁獲サイズ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis084s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis084.jpg コンブを食べておいしく育った北のウニ  厚く固い殻には長い棘と短い棘があり、下面は平たく、囲口部に向かってややくぼんでいます。体色は濃い紫色で、漁業関係者からは通称「ノナ」と呼ばれています。 |  北海道では日本海沿岸、津軽海峡、襟裳以西の太平洋沿岸に分布しています。食用となるのは生殖巣の卵巣・精巣にあたる部分で、キタムラサキウニの生殖巣は6~8月に最も発達します。産卵期は9~10月頃。 |  ウニはコンブなどの大型海藻類を食べて成長し、漁獲サイズ(殻径50mmほど)になるには3~4年ほどかかります。 |  刺身や寿司ねた、ウニ丼の具として生で食べられることが多く、内臓を取り除きウニの殻の中で生殖巣を蒸し焼きにした蒸しウニ、生殖巣を塩蔵した塩ウニなどの加工品も人気があります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis084map.gif 道央圏 道南圏 道北圏 十勝圏 オホーツク圏 釧路・根室圏、太平洋側ではえりも岬~相模湾、日本海では北海道から対馬まで。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis084cal.gif 渡島12月~9月、石狩・後志5月~8月、宗谷4月~9月 ※禁漁期間:宗谷管内では10月1日~10月31日、十勝・釧路・根室管内では7月15日~9月30日、ほかの海域では9月15日~10月31日 うに漁業(エゾバフンウニ・キタムラサキウニ) 古宇郡漁業協同組合 | ひやま漁業協同組合 | 松前さくら漁業協同組合 | 戸井漁業協同組合 | 香深漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合 | 東しゃこたん漁業協同組合
キチジ キチジ 喜知次 キンキン | キンキ | メンメ | メイメイセン | メメセン フサカサゴ科 30cm以上※最大時 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis029s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis029.jpg 大きな目と口をもつ真っ赤な魚体  朱赤色の体や頭部の鋭い棘、大きな口と目が特徴。釧路など道東地域では「メンメ」の名で呼ばれています。 |  北海道ではオホーツク海側、太平洋側に分布し日本海側では生息していません。水深150~1200mの大陸棚斜面に生息し、小型魚は浅いところに、大型魚は深いところに多くみられます。大きな回遊はせずに季節的な深浅移動を行う程度で、岩礁域に定住する傾向が強くみられます。産卵期は2~5月で、ゼラチン質に包まれた卵を産みます。 |  北海道における漁獲量は減少傾向にあり、それに伴って魚体も小型化しています。キチジは深海性ですがうきぶくろがないため、深海から漁獲されても活魚での処理が可能です。 |  旬は冬。肉質は柔らかめで脂肪が多く非常に美味ですが、最近は漁獲量が少ないために高価です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis029map.gif 北海道南部太平洋では恵山沖から苫小牧沖と浦河沖からえりも岬沖・オホーツク海ではサハリン南東から北見大和堆、知床半島周辺、択捉島沖 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis029cal.gif 周年。留年時期も含めほぼ1年中漁を行う はえ縄漁業 | 刺し網漁業 | 底びき網漁業 | えび桁網漁業 羅臼漁業協同組合 | ウトロ漁業協同組合
キツネメバル キツネメバル 狐目張 マゾイ フサカサゴ科 24cm前後 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis034s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis034.jpg 脂がのった白身が美味  頭の背部やえらぶたに多数の棘があり、背部から体側には灰色、黒色が混じる細かなまだら模様がみられます。北海道にはその模様が明瞭な「タヌキメバル」と不明瞭な「キツネメバル」の2型があります。 |  卵巣内で孵化した仔魚を出産する卵胎生魚で、出産期は5~6月。産み出された仔魚は流れ藻に隠れながら沿岸を漂流し、4~5cmに成長すると岸からあまり離れないで生活するようになります。20cm以上の成魚になると水深数m~100mの岩礁域に生息します。 |  専門の漁業はなく、刺し網、底建て網、定置網などで、クロソイやエゾメバルなどとともに混獲されています。 |  調理方法は刺身、塩焼き、煮付けなどで、脂がのった白身はソイ類の中でも特に美味といわれています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis034map.gif 檜山、後志を中心とした日本海側に多い http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis034cal.gif 3月~6月・10月~12月 刺し網漁業 | 底建て網漁業 | 定置網漁業 香深漁業協同組合
キュウリウオ キュウリウオ 胡瓜魚 キュウリ キュウリウオ科 約15cm※噴火湾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis011s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis011.jpg キュウリのようなにおいをもつ魚  体は細長い円筒形で大きな口をもち、突出した下顎には2~4個の鋭くて大きい歯があります。独特のキュウリのようなにおいがあります。体長は最大で30cmほどになります。 |  沿岸性の魚種で、日本国内では北海道にのみ分布し、太平洋およびオホーツク海に多く生息します。春(水温が7℃くらいになる4月下旬~5月下旬)に川に遡上して産卵します。遡上は夜間21時ごろから始まり、産卵は23時~翌朝4時ごろまでの間に行われ、産卵後はほとんどが夜明け前に海に戻りますが、河川で息絶えてしまう個体もいます。 |  肉は白身で低脂肪、高たんぱく質で、フライや天ぷら、塩焼き、揚げものにして食べるのが一般的です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis011map.gif 日本では北海道のみに生息。太平洋~オホーツク海 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis011cal.gif 4月~5月 小型定置網 | 刺し網漁業 根室湾中部漁業協同組合
クロガシラガレイ クロガシラガレイ 黒頭鰈 クロガシラ | クロガレイ | オキガレイ | アカガシラ カレイ科 雄:35cm以上、雌:45cm以上 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis056s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis056.jpg 側線の湾曲が大きいクロガシラガレイ  両目が体の右側にあり、口は小さく左右不相称で肉厚の唇をもちます。うろこは雌が滑らかで雄は少しざらついていて、魚体を触るだけで雌雄の区別がつきます。クロガレイによく似ていますが、クロガシラガレイの方が側線(うろこ上の頭部から尾部に向かって線状に走る小さな穴の列)の湾曲が小さいことなどで区別できます。 |  北海道沿岸のなかでも特に根室湾、日本海沿岸、網走付近のオホーツク海沿岸に多く分布し、水深が100mより浅い砂れき底や汽水域に生息します。産卵期は4月中旬~5月下旬(日本海では2月下旬~3月中旬)で、産卵が近くなると雌雄ともにほとんど餌をとらず、水深が30mより浅い所に密集します。 |  身が厚く、新鮮なものは刺身にするとおいしく食べられます。また、北海道の海釣りでは、食味も良いことからカレイ類の中でもマガレイに次いで人気が高い魚種です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis056map.gif 北部日本海~オホーツク海沿岸、太平洋沿岸~オホーツク海沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis056cal.gif 周年。3~4月ころに一番漁獲量が多い かれい・ひらめ・ほっけ底建網漁業 | 刺し網漁業 | 定置網漁業 | 底びき網漁業
クロガレイ クロガレイ 黒鰈 オカガレイ | クロガシラ カレイ科 雄:22cm、雌:24cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis056s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis056.jpg 側線の湾曲が大きいクロガシラガレイ  両目が体の右側にあり、口は小さく左右不相称で肉厚の唇をもちます。うろこは雌が滑らかで雄は少しざらついていて、魚体を触るだけで雌雄の区別がつきます。クロガレイによく似ていますが、クロガシラガレイの方が側線(うろこ上の頭部から尾部に向かって線状に走る小さな穴の列)の湾曲が小さいことなどで区別できます。 |  北海道沿岸のなかでも特に根室湾、日本海沿岸、網走付近のオホーツク海沿岸に多く分布し、水深が100mより浅い砂れき底や汽水域に生息します。産卵期は4月中旬~5月下旬(日本海では2月下旬~3月中旬)で、産卵が近くなると雌雄ともにほとんど餌をとらず、水深が30mより浅い所に密集します。 |  身が厚く、新鮮なものは刺身にするとおいしく食べられます。また、北海道の海釣りでは、食味も良いことからカレイ類の中でもマガレイに次いで人気が高い魚種です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis056map.gif オホーツク海沿岸、東部野付水道~根室湾沿岸、厚岸湾沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis056cal.gif 3月中旬~4月中旬 ほっけ・かれい底建網漁業 | 刺し網漁業 寿都漁業協同組合
クロソイ クロソイ 黒曹以 クロゾイ | ナガラゾイ フサカサゴ科 25~30cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis033s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis033.jpg 黒い体の中につまったおいしい白身  体は楕円形で、上顎の上方にある3本の棘と、目から斜め下に走る2本の黒色帯が特徴です。 |  北海道では日本海側やオホーツク海側に多く分布します。クロソイは胎生魚で仔魚の状態で産み出されますが、出産後、雌の親魚は胸びれを激しく振り動かして帯状の仔魚の塊をあおり拡散させる「ファニング」と呼ばれる行動を起こします。これを受けられなかった仔魚は泳ぎ始めることができずに死んでしまうとみられています。 |  クロソイ専門の漁業はなく、様々な漁法でほかの魚と混穫されます。漁獲が多い時期は4~6月の春漁期と10~12月の秋漁期の年2回あります。 |  身の締まった白身は歯ごたえが確かで美味とされ、主に塩焼き、煮付け、鍋もの、汁などで食べられています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis033map.gif 日本海、オホーツク海、噴火湾から渡島半島を経て積丹半島 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis033cal.gif 4月~6月・10月~12月 くろぞい養殖漁業 | 定置網漁業 | 刺し網漁業 | 底建て網漁業 寿都漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会)
クロマグロ クロマグロ 黒鮪 マグロ | ホンマグロ | メジ | ゴンタ | ヨコワ | シビ サバ科 約300cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis045s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis045.jpg 赤味、大トロ、中トロとどこを食べても一級品  マグロ属の中で最も大きく、紡錘形の体は3m、体重700kgに達します。低水温に対して強く、成魚は水温7~8℃にまで耐えられます。「ホンマグロ」とも呼ばれています。 |  北海道周辺では、対馬暖流や津軽暖流が流れる西部日本海や南部太平洋への回遊が多く、6月中旬頃に本州方面から北上し、9月頃から南下回遊をはじめ、12月上旬以降はこの海域から姿を消します。肉食性で、海中を遊泳するほかの魚や甲殻類などを捕食し成長します。現在北海道の主な漁場は渡島半島東部、積丹半島周辺で、漁期は6~12月で、定置網や釣りなどの漁法で漁獲されています。 |  脂がのる秋から初冬にかけてが旬とされ、マグロ類の中で最も美味といわれるその味は、刺身や寿司ねたとして人気です。特に脂肪分の多い身の部分は大トロ、中トロと呼ばれる最高級品です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis045map.gif 北海道西部日本海、南部太平洋・渡島半島東部、積丹半島、留萌、胆振、日高、知床半島周辺、檜山地方沿岸、天売・焼尻・利尻周辺 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis045cal.gif 6月~12月。盛漁期は太平洋側:7月・日本海側:10~11月 まぐろ・いわし・さけ定置網漁業 | まぐろはえ縄漁業 | 浮き流し漁業 | 曳き縄漁業 松前さくら漁業協同組合
ケガニ ケガニ 毛蟹 (なし) クリガニ科 雄:甲長8cm以上※漁獲サイズ。雌は漁獲禁止 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis080s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis080.jpg 北海道を代表するカニといえば毛ガニ  甲の形は雌雄で異なり、雄は縦長の楕円形、雌は雄に比べ幅が広く円形に近い形で背甲面も強く膨らんでいます。体はオレンジ色ですが、脱皮後の回復が進むにつれて徐々に黒ずんでいきます。 |  オホーツク海と太平洋側に多く分布し、水深が150mより浅く水温15℃以下の底質砂か砂泥の場所に生息します。 |  交尾と産卵は別の時期に行われ、交尾期は釧路以西海域では7~翌3月、噴火湾では6~12月で、産卵期は前者が7~8月と11~翌4月、後者が1~3月になります。 |  北海道では、甲長8cm以上の雄のみしか漁獲を許可しないなど、資源対策のための取り組みが行われていますが、その結果、資源を後に残すことになるだけでなく、むしろ水揚げ金額が増加するという効果ももたらしています。 |  毛ガニは身肉の味が良く、塩ゆでするだけで充分においしく食べることができます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis080map.gif 北海道周辺のオホーツク海沿岸一帯と太平洋沿岸一帯、噴火湾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis080cal.gif 胆振6月~8月、日高12月~翌4月、網走3月~8月、宗谷1月~7月、十勝・釧路1月~3月・9月~12月 かにかご漁業(ケガニ) 寿都町漁業協同組合 | 日高中央漁業協同組合 | えりも漁業協同組合 | 落石漁業協同組合 | 常呂漁業協同組合 | 沙留漁業協同組合 | 雄武漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合
ケムシカジカ ケムシカジカ 毛虫鰍 トウベツカジカ | トンベツカジカ | カワムキカジカ ケムシカジカ科 約40cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis037s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis037.jpg 見た目以上のおいしさと、見た目通りの歯ごたえ  体は太く短く、頭部の背面に多くのこぶ状の隆起があります。皮膚の張りは弱くたるんでおり、その表面はいぼ状突起に覆われざらざらしています。 |  水深50~200mの海底付近に生息し、冬(10~11月)になると産卵のために浅海域に移動します。交尾をしますが、卵は海水中に産み出されて初めて受精がなされ、受精後約100日で孵化します。 |  産卵期が旬とされ、汁ものにして食べるのが美味。白身の淡泊な味はいろいろな料理で活躍します。大粒の卵のしょうゆ漬けは歯ごたえがあって珍味とされています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis037map.gif 噴火湾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis037cal.gif 10月~11月 底びき網漁業 | 刺し網漁業
コイ コイ マゴイ | ノゴイ コイ科 3歳で15~22cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis007s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis007.jpg 一日中餌を食べ続ける大食漢  体は頭部を除きうろこで覆われていて、上顎の後部と口の横に1対ずつのひげがあります。水底の餌をとるときは、吻(ふん:目より前方の鼻先までの部分)を砂泥中に入れ上顎を伸ばし砂泥ごと吸い込みます。歯はありませんが口の奥に発達した咽頭歯をもち、貝殻などの堅いものを砕くことができます。 |  河川の下流域や湖沼に生息し、繁殖期は5月上旬~初夏、水温が16~22℃のときです。 |  ひき網や定置網、刺し網で漁獲され、大沼、ウトナイ湖、阿寒湖、岩尾内湖、網走湖などで多く獲られています。雑食性で特に貝類を好んで食べますが、コイは胃をもたず食べたものが直接腸の中に入るため、食道まで餌で満たされない限りは満腹とはならず、一日中餌を食べ続ける性質をもちます。 |  刺身にして食べることもできますが、食用としての利用以上に鑑賞用としての価値が高い魚です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis007map.gif 北海道全域の川の下流域や湖沼。漁業生産は大沼、ウトナイ湖、阿寒湖、岩尾内湖、漁業網走湖などで盛ん http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis007cal.gif 4月下旬~11月下旬(天然物) ひき網漁業 | 定置網漁業 | 刺し網漁業 | 筌(どう)漁業 阿寒湖漁業協同組合
コマイ コマイ 氷魚 カンカイ | オオマイ(大型魚) | ゴタッペ(小型魚) タラ科 約40cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis025s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis025.jpg タラ科の中で最も均整のとれた体つき  北海道で獲れるタラ科3種(コマイ、マダラ、スケトウダラ)のなかで最も小型です。上顎は下顎より突き出ており、下顎先端のひげが短いのが特徴。血液中に凍結を防ぐ物質をもち、水温が0℃以下でも生存可能な魚です。 |  産卵期は1~3月で、盛期は1月中旬~下旬の厳冬期。岸近くの氷点下かそれに近い低水温のところで卵を産みます。根室海峡の野付半島周辺が最も大きな産卵場として知られています。氷に穴を開けて氷の下から釣りや定置網で漁獲する「氷下待ち網漁」は道東の冬の風物詩といわれ、コマイを「氷魚」または「氷下魚」と書くゆえんとなっています。 |  肉は白身で淡泊。塩干し(生干し)は特有なにおいをもちますが味は絶品といわれています。漁獲直後に凍結しルイベにして食べるのも美味です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis025map.gif 根室海峡、オホーツク海沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis025cal.gif 5~8月、10~翌1月 小型定置網漁業 | 底建て網漁業 | 沖合い底びき網漁業 | 氷下待ち網漁業 | ししゃもこぎ網 釧路市漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会) | 根室湾中部漁業協同組合 | 標津漁業協同組合 | 羅臼漁業協同組合
サクラマス サクラマス(ヤマメ) 桜鱒(山女魚) ホンマス | マス | クチグロ | イタマス | イチャニウ(降海型) | ヤマベ(河川残留型) サケ科 降海型:35~70cm、河川残留型:15~20cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis023s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis023.jpg 体が桜色に染まると近づく産卵期  サクラマスという名前は、産卵期が近づくと魚体が婚姻色(成魚が繁殖期にのみ示す平常と違う体色)の桜色になることに由来します。海に降りる前のサクラマスの幼魚と河川で一生を過ごすものをヤマメ(北海道ではヤマベ)と呼びます。 |  サクラマスは日本海とオホーツク海を中心とした海で生活し、1年間の海洋生活を経た後は生まれた川に遡上します。産卵期は8月下旬~10月上旬で、産卵間近に遡上するサケやカラフトマスと異なり、親魚は3~5ヵ月を川で過ごしますが、川に入ると餌はほとんどとらなくなり深みや物陰に隠れてあまり動きません。雨で増水したときなどに川を上り、産卵後は短い生涯を閉じます。 |  北海道南部の漁獲物の一部は富山県へ出荷され名物の「ます寿司」となっています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis023map.gif ヤマメ:各地の河川、サクラマス:えりも岬以西から日本海に多い http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis023cal.gif オホーツク海:秋~冬及び春、日本海:春、根室海峡・えりも岬以東の太平洋:晩秋~冬 ますひき釣り漁業(へら曳き) | 定置網漁業 | 一本釣り漁業 | 刺し網漁業 ひやま漁業協同組合
サラガイ サラガイ 皿貝 シロガイ | シロカイ | ジョロウガイ | マサガイ ニッコウガイ科 殻長約9cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis065s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis065.jpg 白くて光沢のある貝は手触りも滑らか  殻は前後に長い楕円形で厚く、膨らみが少なく平べったい形状です。殻表は白く、殻の内面は白~橙色。サクラガイと近縁の貝であり、この種の仲間では最も大型の貝です。 |  北海道各地の潮間帯から水深20mまでの海底に分布し、河川水の流入が少ない砂泥底に潜って生息します。漁場はウバガイまたはバカガイと重複しており、それらの混獲物として扱われる場合が多いですが、余市町ではサラガイを主対象とした漁業が行われています。 |  殻付の活貝で出荷され、刺身、串焼き、酒蒸し、和えもののほか、炒めものの具としても使用されます。珍味としては「ワイン漬け」もあります。 |   近年、消費拡大に伴いサラガイの産業的価値が高まってきており、今後は資源管理を行う必要性もあるとみられています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis065map.gif 北海道各地の砂浜海域※ウバガイ、バカガイの漁場と重複 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis065cal.gif 7月~9月 ※取材情報に基づく マンガン桁網漁業 | 噴流式桁網漁業
サンマ サンマ 秋刀魚 ジャミ(小型魚) サンマ科 35cm未満 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis028s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis028.jpg 細長い体の中に良質な栄養がたっぷり  サンマは外洋性の浮魚で季節的な回遊を行うことが知られていますが、日本近海では春~夏に北上し秋に南下します。産卵は春と秋に行われます。 |  主に動物プランクトンを餌とする一方で、サンマはサメ類、クロマグロなどの大型魚類や、クジラ類、海鳥などによく捕食されていることから、食物連鎖の中で重要な役割を担っているといえます。 |  現在のサンマ漁業は、サンマが光に集まる習性を利用し集魚灯で群れを集めて一網打尽にする漁法(棒受網)が主流。ほかにも、サンマが漂流物に卵を産む習性を利用し人工的に浮かべた海藻に集まった群れを手づかみで獲る漁法など、ユニークなものも知られています。 |  脂がのる晩夏から秋に需要が高まり、塩焼きや刺身、寿司などで賞味されます。IPAやDHAが豊富に含まれるほか、タウリン、ビタミンDなどたくさんの栄養が含まれています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis028map.gif 北海道道東海域(えりも岬以東の太平洋~オホーツク海) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis028cal.gif 7月~10月 さんま漁業(棒受け網漁業) | さんま漁業(流し網) 釧路市漁業協同組合 | 厚岸漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会) | 落石漁業協同組合 | 根室湾中部漁業協同組合
シシャモ シシャモ 柳葉魚 スサモ | スシャモ キュウリウオ科 13cm前後 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis010s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis010.jpg “本物のシシャモ”は北海道太平洋沿岸のものだけ  シシャモは北海道の太平洋沿岸の水深120mより浅いところにしか分布していない日本固有の魚です。 |  10月中旬~11月下旬になると特定の河川に群れを成して遡上し、河口から1~10km上流の砂れきの川底で産卵します。遡上する河川は胆振地方の鵡川、日高の沙流川、十勝川、釧路地方の茶路川、阿寒川、新釧路川、別寒辺牛川、尾幌分水川などで、日高沿岸と、釧路・十勝沿岸に分布する群れとでは遺伝的に異なることが確かめられています。厚岸沿岸に分布する群れも脊椎骨数などが異なることから、別な群れと考えられています。 |  産卵行動は雄雌1尾ずつで行われ、雌は複数の雄とペアを組み数回に分けて産卵します。孵化後1年半を経過した2年魚の多くが産卵のために河川に遡上します。 |  調理法は干したシシャモを焼いて食べるのが一般的です。なお、市場に大量に出回っているのは「カラフトシシャモ(カペリン)」と呼ばれる代用品です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis010map.gif 太平洋側(胆振、日高、十勝)。北海道の太平洋沿岸のみに分付する固有種 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis010cal.gif 釧路・十勝10月~11月、日高・胆振10月 ししゃもこぎ網漁業 | 刺し網漁業 | 小型定置網漁業 | 沖合い底びき網漁業 鵡川漁業協同組合 | ひだか漁業協同組合 | 広尾漁業協同組合 | 大樹漁業協同組合 | 釧路市漁業協同組合 | 釧路市東部漁業協同組合
シャコ シャコ 蝦蛄 シャコエビ | ガサエビ シャコ科 約20cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis074s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis074.jpg 食事も産卵もあらゆる行動はU字型の巣穴で  頭胸甲は比較的幅広く、甲長はの約5分の1を占め、背面中央にY字状の隆起線があります。体の前方の捕脚と呼ばれる鎌の形をした足には小さなくし状の歯が並び、基部には3本の可動棘があります。 |  シャコは、1個体ごとに泥または砂泥の海底に浅いU字形の巣穴を掘って生活します。この巣穴で外敵から身を守るほか、摂餌や産卵など日常のあらゆる行動を行います。産卵期は6~7月で、産卵および卵の保育も巣穴の中で行われます。 |  北海道でシャコ漁業が行われているのは石狩湾に限られており、透明度が高い石狩湾に住むシャコは、海が荒れて海底が濁るようなときに一斉に巣穴から出てくるので、この荒天を狙って刺し網で漁獲します。 |  シャコは新鮮なうちにゆでて食べるのがおいしいとされ、寿司だねとしてもなじみ深い魚です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis074map.gif 日本海側・石狩湾のみ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis074cal.gif 4月~6月、10月~12月 しゃこ刺し網漁業 小樽市漁業協同組合 | 石狩湾漁業協同組合 本所/石狩支所
シラウオ シラウオ 白魚 シラオ シラウオ科 8~9cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis015s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis015.jpg 魚価が高い重要な漁業資源  細長い体形で、両顎の先端に小黒点があるのが特徴。生時および死んだ直後の体は半透明ですが、後に白く変化します。雄の尻びれ基底(ひれの付け根の前端から後端)の上には16~18枚の吸盤状のうろこが一列に並びますが、雌はすべてのうろこを欠きます。稚魚期の特徴を保ったまま成魚となる幼形成熟する魚種の一つ。 |  北海道の分布域は、網走湖、サロマ湖、クッチャロ湖や、天塩川、石狩川、余市川、大野川、別寒辺牛川の河口周辺、および噴火湾の沿岸域など。 |  春に河口周辺や汽水湖内で底質が砂の浅瀬に卵を産み、孵化後は汽水湖内、河川下流域の下層に入り込んだ塩水くさびと呼ばれる海水の内部や河口周辺の沿岸域に分布し成長します。 |  厚岸湖の張り待ち網、石狩川河口周辺の刺し網、網走湖の船曳き網など、地域によって様々な方法で漁獲されます。 |  調理法は吸いものや卵とじなどで、寿司だねにもなります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis015map.gif サロマ湖、網走湖、天塩川、石狩川、大野川、別寒辺牛川など http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis015cal.gif 石狩川5~6月 網走湖・三日月湖等9~11月 しらうお小型定置網・張待網漁業 | しらうお・わかさぎひき網漁業 | 刺し網漁業 | 張り待ち網漁業 | 地びき網漁業 厚岸漁業協同組合
サケ サケ(シロザケ) 鮭(白鮭) アキサケ | アキアジ | トキシラズ | トキ | トキザケ | ギンケ | ブナ | ブナケ | ブナザケ | ホッチャレ | メジカ | ケイジ | シロサケ | オオスケ サケ科 60~75cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis019s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis019.jpg 日本の食卓に欠かせない国民的な魚  海洋生活期には、体の背部は青黒色、体側は銀色、腹部は白色で、背部やひれに黒点はありませんが、成熟に伴い体は黒ずみ、体側に赤、黄、紫色などが混じった模様が表れ、両顎の歯が丈夫になるなどの変化をみせます。 |  サケは産卵期に自分の生まれた川(母川)へ溯上する性質をもちます。盛期は10~11月で、産卵の2~3ヵ月前からは餌を摂らずに母川を目指し、産卵を終えると力尽きます。 |  塩焼きや新巻鮭、ちゃんちゃん焼きなどに調理されるほか、卵巣を加工したイクラや筋子、寒干しにしたトバなどにも加工されるため、サケは日本人の食生活に欠かせない魚とされています。春に漁獲されるトキシラズ(時不知)や秋のケイジ(鮭児)などは、成熟が進んでいないため身に脂がのり、美味なため特に珍重されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis019map.gif オホーツク海北部~南部、えりも岬以東太平洋、日本海 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis019cal.gif 渡島9月~12月、胆振・石狩・後志・檜山・留萌・網走9月~11月、日高4月~7月、9月~11月、 十勝・釧路・根室5月~7月・9月~11月 ※春~夏に漁獲されるサケをトキシラズと呼ぶ まぐろ・いわし・さけ定置網漁業 | さけ定置網漁業 | 流し網漁業 | 刺し網漁業 戸井漁業協同組合 | 八雲町漁業協同組合 | 室蘭漁業協同組合 | ひだか漁業協同組合 | 大樹漁業協同組合 | 釧路市漁業協同組合 | 根室湾中部漁業協同組合 | 別海漁業協同組合 | 標津漁業協同組合 | 雄武漁業協同組合 | 遠別漁業協同組合
スケトウダラ スケトウダラ 介党鱈 スケソウダラ | スケソ | スケトウ | ピンスケ(小型魚) | マゴスケ(小型魚) | ウマスケ(大型魚) タラ科 約60cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis026s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis026.jpg 身はカマボコに、卵巣はタラコに  細長い体で目と口は大きく、「下顎が上顎より前に出ていること」「下顎のひげはない、もしくは極めて小さいこと」が、同じタラ科魚類のマダラ、コマイとの大きな違い。北海道内で2番目に多い漁獲量(H20現在)を誇る重要漁獲対象種。 |  成魚は冬から春にかけて産卵場所に集まり、夏から秋に餌を探すために分散して回遊します。産卵場は津軽海峡を除く北海道周辺の沿岸から沖合一帯。産卵期は12~4月で1~2月が盛期です。1尾の雌が約1ヵ月にわたり数日おきに複数回に分けて卵を産むため、群れとしての産卵期は4ヵ月と長期にわたります。成魚ではオキアミ類などのプランクトンのほか、魚類、イカ類なども捕食します。親が子どもを食べる「共食い」の習性ももちます。 |  卵巣は塩漬けにして「タラコ」や「明太子」に利用され、身は主に練りもの製品の原料となるすり身に加工されています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis026map.gif えりも岬以東太平洋、オホーツク海、噴火湾、日本海、根室海峡 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis026cal.gif 渡島10月~翌4月、胆振9月~翌3月、石狩・後志9月~翌6月、檜山11月~翌1月、宗谷10月~翌6月、十勝・釧路9月~翌5月、根室11月~翌3月 すけとうだら刺し網漁業(道南) | すけとうだら刺し網漁業(道東) | はえ縄漁業(マダラ・スケトウダラ) | すけとうだらはえ縄漁業 | 沖合い底びき網 ひやま漁業協同組合 | 羅臼漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合 | 標津漁業協同組合
スナガレイ スナガレイ 砂鰈 パンガレイ | カワガレイ カレイ科 約30cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis057s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis057.jpg 小型でも頭の大きさはカレイ類随一  体はひし形で、頭はカレイ類のなかでは大きい方です。両目の間は狭く隆起し、頭部背縁は上眼の前方で大きくくぼんでいます。目がある表側は暗褐色で砂粒状の斑点があり、裏側は白色、背と腹の両縁に鮮やかな黄色い帯が走っています。カレイ類の中では小型で、成長が遅い種類。 |  北海道では各地の沿岸に分布し、水深100mより浅い砂質の海底に生息します。産卵期は、道北の日本海では5~6月、オホーツク海沿岸では6~7月で、産卵は沿岸の水深50mより浅い所で行われます。 |  肉は薄く、カレイ類の中では味があまり良くないといわれますが、焼き魚、から揚げ、煮付けにして食されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis057map.gif 北海道各地の沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis057cal.gif 留萌~檜山(日本海沿岸)4月~5月、網走7月~10月、宗谷11月 刺し網漁業 | 底建て網漁業 ひやま漁業協同組合 | 松前さくら漁業協同組合 | 函館市漁業協同組合 | 戸井漁業協同組合 | 広尾漁業協同組合 | 羅臼漁業協同組合
スルメイカ スルメイカ 鯣烏賊 マイカ アカイカ科 約24cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis071s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis071.jpg 『イカ刺し』『イカそうめん』といえばスルメイカ  外套膜(内臓を覆う部分)は筒型で中央部がやや太く、後方がしだいに細くなり、後端はとがっています。目はヤリイカ類とは異なり透明な膜に覆われていません。腕の長さは外套長(外套膜の長さ)の約半分で、吸盤が2列になっています。 |  生まれた時期の違いから、秋生まれ群、冬生まれ群、夏生まれ群の3系群に分けられ、北海道周辺には冬生まれ群と秋生まれ群が多く分布しますが、いずれの群も北海道近海には産卵場がないため、餌を探すために来遊します。 |  スルメイカといえば「イカ刺し」を連想するように、身が透き通った新鮮なものを刺身や細作りにした「イカそうめん」で食べるのが美味。加工品も多く、スルメ、塩辛、松前漬けなどに幅広く利用されています。 |  また、函館では、市の魚に「イカ」が選ばれており、市民や観光客に親しまれています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis071map.gif 渡島半島南部、北海道東部太平洋、根室海峡、積丹半島周辺、武蔵堆周辺、北海道日本海側の日ロ境界線付近 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis071cal.gif 渡島6月~12月、日高・十勝・釧路7月~11月、根室海峡9月~12月、日本海7月~11月 ほっけ・いか・かれい底建網漁業 | いか釣り漁業 | 定置網漁業 | 底びき網漁業 | 刺し網漁業 ひやま漁業協同組合 | 松前さくら漁業協同組合 | 函館市漁業協同組合 | 戸井漁業協同組合 | 広尾漁業協同組合 | 羅臼漁業協同組合
ズワイガニ ズワイガニ 楚蟹 ズワイ | ヨシガニ クモガイ科 甲幅80~140mm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis082s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis082.jpg 絹糸のように細い筋肉繊維の肉は甘みがたっぷり  甲は丸みのある三角形でやや平たく、体は黄褐色。甲の各域は深く分かれ、鰓域(甲の中央部の心臓が位置する部分)の側縁で斜め後方に走る顆粒状の列が八の字をなします。 |  北海道では日本海側とオホーツク海側に分布し、主に大陸棚縁辺部の水深200~450mの海底に生息します。 |  オホーツク海での産卵は5~6月が中心です。産卵に先立ち交尾が行われますが、それは雌が成体に達する脱皮(最終脱皮)直後に行われ、この時に体内の受精嚢に精子を蓄え、その後数回の産卵時にその精子を用いて受精します。 |  以前は缶詰加工が大部分でしたが、現在は、脚だけを甲からはずしてゆでるか、丸ごとゆでて出荷するものが増えています。肉は脚やはさみの部分に多く、筋肉繊維が絹糸のように細く甘みがあります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis082map.gif オホーツク海、日本海 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis082cal.gif 3月~6月・11月~12月 沖合い底びき網漁業 | 刺し網漁業 | かにかご漁業
ソウハチ ソウハチ 宗八 ソウハチガレイ | ソオハチ | サッパ カレイ科 雄:約12~21cm、雌:約17~27cm※漁獲サイズは15cm以上 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis051s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis051.jpg 干物や薫製などは酒の肴に向いています  体はひし形に近い長楕円形で、頭の上部にある左目は目がない方の体側からも見ることができます。 |  北海道では水深数m~250mの広い範囲に生息していますが、時期によって成魚と未成魚、雌雄が別々に分布するのが特徴。餌を探す時期には成魚、未成魚とも雌雄が同様に生活しますが、産卵期が近づくとまず雌の成魚が岸に寄り始め、雌の生殖巣が成熟する頃に雄がやってきて産卵を始めます。産卵が盛んになるのは6~7月下旬。 |  かつてはカレイ類のなかで最も多く漁獲されていましたが、近年は資源量が減少しているため、体長15cm未満のソウハチの漁獲は禁止されています。 |  肉には独特のにおいがあるため、干物や燻製などに加工されて食べられることが多く、特に干したものを焼いて食べる「焼き宗八」は北海道の居酒屋の定番メニューとして親しまれています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis051map.gif 北海道全域 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis051cal.gif 4月~7月、9月~翌3月 かれい・ひらめ・ほっけ底建網漁業 | 刺し網漁業 | 沖合い底びき網漁業 | 定置網漁業 | はえ縄漁業 広尾漁業協同組合 | 羅臼漁業協同組合
タラバガニ タラバガニ 鱈場蟹 タラバ タラバガニ科 甲長100mm前後 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis079s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis079.jpg “カニ”の名が付いているがヤドカリの仲間  カニ類は先端がはさみ状になった鉗脚のほかに4対の歩脚をもちますが、ヤドカリの仲間であるタラバガニは最後の1対が退化して甲殻の下に隠れています。甲殻面には明瞭な棘が多数みられます。生まれたときは背面が紫色で腹面やはさみの部分は朱黄色ですが、熱を加えると体全体が朱色に変化します。 |  北海道周辺の水深30~360mに分布し、産卵期には沿岸域の浅みに移動します。 |  カニ類の雄がもつ交尾器はなく、雄は第5脚、雌は第3脚の基部にそれぞれ生殖孔をもちます。雄は成熟した雌と出合うと鉗脚で雌をつかまえて雌の脱皮を待ち、脱皮が完了した雌をつかみ直して短時間のうちに精子を渡します。その後雌は腹肢に卵を産み付けます。産卵期は4~6月で、産卵から約1年後に子どもが生まれます。 |  現在は、活ガニやゆでガニ、その冷凍ものなどが主に出回っています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis079map.gif 北海道北部日本海、オホーツク海沿岸、北海道東部太平洋 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis079cal.gif ほぼ周年獲ることができるが12~2月は漁獲量が少ない かに刺し網漁業(タラバガニ)
チカ チカ 漢字名なし ヒメアジ | ツカ | オタポッポ キュウリウオ科 約20cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis012s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis012.jpg 沿岸や漁港の中が生活の場  体は円筒形で、腹びれは背びれの起点よりやや後方に位置し、U字型の胃をもちます。 |  北海道全域の沿岸に分布しますが、特に渡島半島周辺と釧路から根室にかけての太平洋沿岸に多く生息します。淡水に入ることはなく一生を海で生活します。 |  産卵期は、函館で3月下旬~5月上旬、厚岸で4月下旬~5月下旬。産卵場は砂地の浅瀬で1尾の雌と数尾の雄とで行われます。孵化後、主な生活の場は沿岸や港の中で、岸から離れることはほとんどありません。 |  動物プランクトンやエビ類などの小型甲殻類を食べて成長し、体長は4年で20cmほどになりますが、寿命も4年ほどです。 |  調理法は天ぷらやフライ、塩焼き、煮干しなど。また、北海道の冬の風物詩である「氷下待ち網漁」の主な漁獲対象魚種でもあります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis012map.gif 北海道全域の沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis012cal.gif オホーツク海4月~6月、北海道東部太平洋4月~6月、12月~翌2月 ちか・いわし・かれい小型定置網漁業 | 氷下待ち網漁業 散布漁業協同組合 | 根室湾中部漁業協同組合
ツマグロカジカ ツマグロカジカ 褄黒鰍 ギスカジカ | チチビツカジカ | ギシカジカ | トラカジカ カジカ科 約30cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis038s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis038.jpg 尾びれ、背びれ、胸びれのしま模様が目印  体はこん棒状で全体的に黄色みを帯びています。台形のような形の背びれ、胸びれ、尾びれに数本の太い黒色帯があり、特に縁辺が濃いためツマグロ(褄黒=縁の黒いこと)という名がついたといわれています。 |  水深50~150mの砂れき底に生息し、産卵期は1~3月。雄は産卵期に腹びれが伸び体が黒ずむ二次性徴を示します。 |  底びき網、刺し網で漁獲されており、旬は冬。身は締まって硬く、みそ汁にすると良いだしがとれます。成熟卵はギス子やカジカ子と呼ばれ、イクラのようにしょうゆ漬けにして食べられています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis038map.gif 日本海、サハリン南部の砂れき底。産卵時噴火湾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis038cal.gif 冬(12月~翌3月) 底びき網漁業 | 刺し網漁業
トクビレ トクビレ 特鰭 ハッカク | ハッツク | ワカマツ | ガガラミ | カクヨ | ソビヨ | トビヨ | マツヨ トクビレ科 雄:約50cm、雌:約35cm未満 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis040s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis040.jpg 特別に大きいひれをもつ硬い魚  体は硬い骨板に覆われ角張っており、横断面が八角形であることから、一般には「ハッカク」の名で親しまれています。長くとがった吻(目より前方の鼻先の部分)の下面や上顎後方には10本以上のひげが房状にはえています。雄の二次性徴時に第2背びれと尻びれが長く伸びてうちわのようになることから、特別に大きいひれをさすトクビレ(特鰭)の名がついたとされます。 |  北海道の太平洋沿岸、およびオホーツク海沿岸に分布し、沿岸性で水深200m以浅の大陸棚上に住んで底生生活をしており、甲殻類やゴカイ類、ユムシなどの底生動物を食べて成長します。産卵期は10~11月。 |  旬は冬で、白身で肉質もよく脂ものって美味といわれ、刺身やルイベ、鍋もの、みそ汁などで食べられます。背割りにして内側に味噌を塗って焼く「軍艦焼き」と呼ばれる食べ方もあります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis040map.gif 太平洋沿岸~オホーツク海沿岸。日本海側 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis040cal.gif えりも以西太平洋7月~11月 沖合い底びき網漁業 | 刺し網漁業 北るもい漁業協同組合
トゲカジカ トゲカジカ 棘鰍 ナベコワシ | マカジカ | オキカジカ | ヤリカジカ カジカ科 30~50cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis039s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis039.jpg 「海のフォアグラ」は鍋をも壊すおいしさ  北海道産カジカ類のなかで最も大型で30~50cmほどになりますが、特に大きなものは70cm、体重10kg近くになります。 |  通常は50~300mの沖合いのやや深みに生息し、12~2月頃に産卵のため沿岸の浅みに移動します。大きな口から連想されるとおり貪食で、さまざまな魚類、貝類を食べて成長します。 |  カジカ類のなかでは最も美味といわれ高価。身が締まる冬が旬で、特にオレンジ色の肝臓は海のフォアグラとも呼ばれ、その肝臓をすりつぶし身と一緒にあえた「ともあえ」は絶品の味わい。地方名の「ナベコワシ」は、カジカ汁のあまりのおいしさに鍋をつつきすぎて、ついには鍋を壊してしまうという意味をもちます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis039map.gif 北海道周辺の各地 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis039cal.gif 冬(12月~翌3月) 底びき網漁業 | 刺し網漁業 | はえ縄漁業 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会)
ドジョウ ドジョウ マドジョウ ドジョウ科 約20cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis009s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis009.jpg 柳川鍋でおなじみ  体は細長く、体表は粘液で覆われています。口はやや下向きで、上唇に3対、下唇に2対、合わせて10本のひげをもちます。 |  日本各地に分布しますが、北海道のものは自然分布なのかが不明。平野部の浅い池、沼、水田とその周辺の泥底に生息します。20~30℃を適温とする温水魚で、冬の低水温時には泥の中に潜る性質があり、水中の酸素がなくなるとえら呼吸と腸呼吸をあわせて行います。 |  産卵期は4~8月で、雄が雌の腹部に巻きつき締めつけることで卵を体外に押し出し、同時に雄も精子を放出します。 |  主に空知地方で漁獲されますが、年間漁獲量は減少傾向にあり養殖業者もほとんどいません。 |  柳川なべ、かば焼き、ドジョウ汁などに調理されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis009map.gif 北海道全域の平野部の浅い池、沼、水田。漁業漁獲は空知地方が中心 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis009cal.gif 4月~9月。盛漁期は6月~7月 筌(どう)漁業 落部漁業協同組合 | 羅臼漁業協同組合 | 香深漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合 | 北るもい漁業協同組合
トヤマエビ トヤマエビ 富山蝦 ボタンエビ | タラエビ | シロエビ | オオエビ | ダイエビ タラバエビ科 170mm前後 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis076s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis076.jpg 北海道沖に広く分布するエビ  生まれた時には腹部に横じまがあり、頭部と胸部が融合した頭胸甲の背面が著しく隆起しています。額にあるツノ(額角)は甲長の1.5倍ほどで、前半部が上向きに強く反ります。成長すると体長は170mm前後。ボタンエビは近縁種ですが、一般にはトヤマエビをボタンエビと呼ぶこともあります。 |  北海道沖に広く分布し、水深100~400mの所に生息します。 |  産卵は、それぞれの海域で4~9月の間に行われます。成長に伴って雄から雌へ性転換する雄性先熟の雌雄同体で、生殖巣はまず雄性部分が、後にそれの退化消失に伴い雌性部分が成熟するという性転換がなされます。 |  刺身や寿司だねとして生で食べられることが多いですが、天ぷらや塩焼きにしてもおいしく食べることができます。しかし、ボイルすると甘さが消えるため、電子レンジで加熱するのがお勧めです。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis076map.gif 噴火湾を中心とした北海道南部太平洋、留萌沖、後志沖の日本海、オホーツク海 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis076cal.gif 周年 えびかご漁業(トヤマエビ) | えび桁網漁業 | 沖合い底びき網漁業 落部漁業協同組合 | 羅臼漁業協同組合 | 香深漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合 | 北るもい漁業協同組合
ナガコンブ ナガコンブ 長昆布 マコンブ コンブ科 4~12m http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis089s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis089.jpg 最も生産量が多い家庭料理の強い味方  世界の昆布属のうち最も長くなる種。成長した葉は細長い帯状で、長さは通常4~12m、なかには15mを超える長いものもあります。幅は6~18cmで、縁辺部は縮れていないのが特徴。茎は円柱状からやや偏平で、長さは3~6cm、直径は5~7mmになります。 |  釧路、根室地方の太平洋沿岸、貝殻島、歯舞諸島、国後島、択捉島の周辺に分布し、寿命は3年といわれています。成長が速く、成長期には一日に最大13cm伸びます。ナガコンブの漁場は主に水深3mより浅いところですが、貝殻島などの海水の流れが強く透明度が高い地域では水深6mまで群落ができます。 |  だしには向きませんが煮えやすいので、おでん、昆布巻き、佃煮に利用されます。「早煮昆布」「野菜昆布」などの商品名でも売られており、家庭料理用の食材として人気があります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis089map.gif 釧路・根室地方の太平洋沿岸、貝殻島、歯舞諸島、国後、択捉 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis089cal.gif 4月~10月 こんぶ漁業(ナガコンブ) | かぎ・たも漁業 | 拾いコンブ漁業 釧路市東部漁業協同組合 | 昆布森漁業協同組合 | 厚岸漁業協同組合 | 落石漁業協同組合 | 歯舞漁業協同組合
ナガヅカ ナガヅカ 長柄 ワラヅカ | ガンジ | ガンズ | マガンジ | ホンワラズカ タウエガジ科 約80cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis089s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis089.jpg 身は高級カマボコの混ぜ肉に使用  体は細長くウナギ形で細かい円鱗に覆われており、背びれには鋭い棘条(棘)があります。小さな目と大きな口、下顎が上顎より突き出ているのが特徴。 |  北海道では全沿岸域に分布しますが、太平洋と北部日本海に多く、水深300m以浅の砂泥域に生息します。産卵期は噴火湾では4~5月、根室湾では5~6月で、水深2~10mの岩礁域にソフトボール大の卵塊を産みつけます。雌は卵塊に体を巻きつけて卵を守る習性をもち、産卵後は水深200~300mの底層へ索餌回遊し、秋から冬にかけて再び接岸します。 |  北海道では産卵群を狙った底刺し網漁が行われており、地域によって多少異なりますが4~5月下旬に多く漁獲されます。 |  肉は白身で硬くしまっており、高級カマボコの混ぜ肉として利用されるほか、干物に加工されます。卵は強い毒性をもつため注意が必要です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis089map.gif 噴火湾、根室湾、日本海北部 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis089cal.gif 根室湾5月~6月、噴火湾3月~5月 ながづか刺し網漁業 | 底刺し網漁業 | 沖合い底びき網漁業 | 底建て網漁業 北るもい漁業協同組合
ニジマス ニジマス 虹鱒 ニジ(淡水型) | テツ(降海型) サケ科 河川型:約60cm、降湖形:約90cm、降海型:約1m以上 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis018s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis018.jpg 虹色の帯を持つ外来種  1877年にアメリカから日本に移植されたのが最初といわれ、全身と背びれ、脂びれ、尾びれなど腹部を除く体の背側を中心に小黒点が散在、さらに側線(体の両側に線状に走るうろこ上に開口した小さな穴の列)に沿って赤紫色または虹色の帯をもつのが特徴です。 |  北海道では河川の上流域から下流域までと湖やダム湖に生息しますが、自然繁殖の記録は少ない魚です。 |  産卵期は、冬期間の河川水温が比較的高い湧水性の河川では1~2月、湧水の少ない河川では4~6月、また飼育環境下での産卵期は11~翌3月とされています。成長は生息環境によって大きく異なります。 |  調理法は塩焼き、フライ、ムニエルなどで食べられるほか、燻製に加工されます。養殖魚は刺身やルイベでも食べられ、釣り対象種としての人気も高い魚種です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis018map.gif 北海道内陸のほぼ全域(河川上流域、ダム湖や湖) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis018cal.gif 周年 養殖漁業 | 一本釣り漁業 阿寒湖漁業協同組合
ニシン ニシン カド | カドイワシ | ハナジロ | ハナグロ ニシン科 サハリン系:約29cm、石狩湾系:30cm以上 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis005s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis005.jpg 「カズノコ」はニシンの卵の加工品  体は細長く、尻びれと背びれは基底(ひれの付け根の前端から後端)の長さがほぼ同じです。 |  ニシンは産卵場や産卵期、回遊範囲などが異なる多くの系郡に分けられ、北海道周辺では主に北海道・サハリン系郡と石狩湾系が占めます。 |  産卵期は、北海道・サハリン系郡は3月下旬~6月下旬、石狩湾系は1月下旬~5月上旬で、沿岸の海藻に卵を産みつけます。産卵親魚が多いときは、雄の精液によって産卵場一帯が白濁する「郡来(くき)」という現象がみられます。 |  ニシンの漁獲には、カズノコをとるために沿岸で行われる刺し網漁業と小型定置網漁業のほか、沖合で漁獲される沖合底びき網漁業があります。 |  北海道で漁獲されるニシンのほとんどは鮮魚として消費され、塩焼き、三平汁、昆布巻などに調理されます。加工品にはカズノコ、身欠きニシン、ニシン漬けなどがあります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis005map.gif 日本海~オホーツク海沿岸及び釧路地域 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis005cal.gif 宗谷1~4月、8~12月、網走4~10月、石狩2~3月、後志2月、釧路10月 にしん刺し網漁業 | 小型定置網漁業 | 沖合い底びき網漁業 東しゃこたん漁業協同組合 | 釧路市漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合 | 北るもい漁業協同組合
ヌマガレイ ヌマガレイ 沼鰈 カワガレイ | ガサガサガレイ | タカノハガレイ | ゴソガレイ | イシモチカレイ | ブタガレイ カレイ科 雄:40cm以上、雌:55cm以上 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis047s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis047.jpg 目が左側にあるカレイ科の魚  体高が高くひし形で、口は小さく、背びれと尻びれの基底にこぶ状の骨板が並ぶほか、体の表面や頭にもこぶ状突起がみられます。日本産のものは目の位置が逆位で体の左側にあります。 |  岩礁地帯以外の水深数cm~200m付近まで広く生息します。また、塩分の変化に耐えて生活できる広塩性で、海に近い河川や湖沼でも生息しています。沼にもいるカレイの意味からこの名がつきましたが、一般にはカワガレイの名で親しまれています。 |  産卵期は石狩湾で2~3月、水深20mより浅い河口域や沼の近くで卵を産みます。まれにイシガレイとの雑種が存在し、小樽の忍路湾で最初に発見されたことから、オショロガレイとも呼ばれています。 |  肉は柔らかく水っぽいので美味とはいえませんが、刺身や煮つけで食べられています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis047map.gif 石狩湾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis047cal.gif 周年 ※取材情報に基づく 定置網漁業
バカガイ バカガイ 馬鹿貝 エゾバカガイ | エゾバカ | アブラガイ | ミナトガイ バカガイ科 殻長9cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis063s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis063.jpg “バカ”と呼ばれてもおいしい寿司ねたに変身  殻は丸みのあるハマグリ形で、薄くて壊れやすいのが特徴。北海道産のものは、通常は成貝になると消えてしまう殻表面の放射状のしまがずっと残っているため、『エゾバカガイ』と呼ばれることがあります。バカガイの名前の由来は、『時々殻から斧足がはみ出しているから』、『殻を閉じたときに斧足をはさんでしまうから』など諸説あります。 |  北海道沿岸の砂浜地域に広く分布し、産卵期は7~9月で年1回。殻長7cm以上で漁獲サイズとなりますが、その大きさに成長するまで4~5年を要します。 |  アサリやハマグリなどと並んで食用としてなじみ深い貝ですが、特に斧足(二枚貝類の足)は江戸前ずしの定番「あおやぎ」の寿司ねたとして人気があります。刺身や、酢みそとあえた「ぬた」も美味です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis063map.gif 檜山、渡島、胆振、根室、網走地方 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis063cal.gif 周年 貝けた網漁業(バカガイ) | マンガン桁網漁業 | 噴流式桁網漁業 ひやま漁業協同組合 | 標津漁業協同組合
ハタハタ ハタハタ (なし) ハタハタ科 雄:約22cm、雌:約24cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis043s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis043.jpg 漁業者自らが守るハタハタ資源  体は細長く2つある背びれは著しく離れており、斜め上向きの大きい口が特徴。 |  水深450m以浅の大陸棚に生息し、日中と夜間は砂中に体を半分埋め、日没時と明け方に活発に餌をとります。産卵期は11月下旬~12月上旬で、水深100~200mの海底から短期間のうちに水深1~10mの岩礁域まで接岸して産卵します。 |  北海道では、沿岸域で11~12月に刺し網で、武蔵堆や増毛沖では9~10月に沖合い底びき網などで漁獲されますが、漁獲量は年々減少しています。しかし、ハタハタの資源増大に対する漁業者の関心が高く、漁業者自らの手による養殖事業や資源管理への取り組みが各地で行われています。 |  旬は冬で、塩焼き、しょっつる鍋、煮付けなどに料理されるほか、「ぶりこ」と呼ばれる卵もおいしく食べられます。秋田県の県魚。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis043map.gif 太平洋、日本海側。釧路東部~納沙布岬までの北海道東部太平洋沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis043cal.gif 周年。噴火湾6月~12月、日本海北部11月~12月、道東太平洋9月~11月 はたはた刺し網漁業(日本海) | はたはた刺し網漁業(太平洋) | 定置網漁業 | 小型定置網漁業 | 底建て網漁業 | 沖合い底びき網 北るもい漁業協同組合
ハナサキガニ ハナサキガニ 花咲蟹 ハナサキ | コンブガニ | イソガニ タラバガニ科 雄:甲長8cm以上、雌:11.5cm以上※漁獲サイズ http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis078s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis078.jpg 花のように鮮やかな朱色のカニ  甲は逆ハート型で、甲・脚に多数の棘があります。名前に「カニ」とありますが、ヤドカリの仲間に分類されます。熱を加えると鮮やかな朱色に変わることから「花咲ガニ」の名前がついたといわれています。 |  えりも岬から納沙布岬にかけての太平洋と根室半島北側のオホーツク海に分布し、沿岸近くの浅みに生息します。集団を形成する性質をもち、生息場所にあるものであれば動物、植物にかかわらず何でも餌とします。 |  産卵は6~7月に沿岸域で行われます。産卵は雌雄が1対1のつがいになり、雌は脱皮するとすぐに卵を産み出し、雄はそれに向けてすぐさま放精します。産卵された卵は雌の腹肢に付着し、孵化まで保護されます。産卵から翌年の4月頃に、抱卵した雌が岸に寄って幼生が孵化します。 |  一般的な食べ方は「煮ガニ」ですが、ぶつ切りにしたものをみそ味仕立ての汁にした「鉄砲汁」も美味です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis078map.gif 釧路東部~納沙布岬までの北海道東部太平洋沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis078cal.gif 4月~9月 かにかご漁業(ハナサキガニ) 厚岸漁業協同組合 | 浜中漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会) | 根室湾中部漁業協同組合 | 標津漁業協同組合
ババガレイ ババガレイ 母母鰈 アワフキ | ナメタ | ブタガレイ | バッコ | ヤナギガレイ カレイ科 50cm前後 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis048s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis048.jpg 厚く脂がのった身は煮付けにうってつけ  体は長楕円形で肉厚。目の付いている表側は暗褐色で表面に大小様々な斑点がありますが、裏側は限りなく白に近いピンク色をしていて、表と裏の見た目が全く異なります。体の表面には粘液が多くヌルヌルしていることから、アワフキやナメタとも呼ばれています。 |  太平洋沿岸に多く分布し、生息水深は50~400m。産卵場所は三陸、津軽海峡西口付近および釧路以東海域で、3~4月に産卵期を迎えるとみられています。 |  ババガレイは、腸が生殖腺の外側に沿って後方に延び、折り返して肝臓の下にある肛門に連なっているため、生殖腺が肥大すると腸が圧迫されてほとんど餌をとりません。 |  身は厚く脂がのっている冬が旬で、煮付けにして食べると大変おいしく、冷めると煮こごりができ、その味はカレイの最高級品ともいわれています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis048map.gif オホーツク海および太平洋 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis048cal.gif 5月~6月・10月~翌3月 かれい刺し網漁業(ババガレイ) | ばばがれいはえ縄漁業 | 刺し網漁業 | 沖合い底びき網漁業 | はえ縄漁業 戸井漁業協同組合 | 広尾漁業協同組合 | 釧路市漁業協同組合
ヒメエゾボラ ヒメエゾボラ 蝦夷姫法螺 ネムリツブ | デレレンツブ | アオツブ | マツブ エゾバイ科 殻高80~90mm、殻幅50~55mm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis069s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis069.jpg おでんや炉ばた焼きでおなじみの『ツブ』  紡錘形の殻は頑丈で硬く、螺層(巻貝のらせん状に巻いた一層)は6層で丸みを帯び各層とも膨らんでこぶ状になっています。ふたはとがった卵円形で淡褐色、渦巻き模様の中心は下端にあり大型の個体ではふたの下端がやや湾曲します。 |  北海道の沿岸のほぼ全域に分布し、水深10mまでの浅海域で砂やれき(小石)の海底に生息します。ヒメエゾボラは、高水温に耐える特性があるため、沿岸域に広く分布することが可能といわれています。 |  産卵期は5~8月で、交尾により体内で受精が行われます。成長すると死んだ魚介類の肉のほか、巻き貝や二枚貝など生きた小型の動物を餌にします。 |  主にエゾバイ科の巻き貝を「ツブ」と呼び、北海道では殻のまま焼いたものが炉ばた焼きや屋台の店先で多くみられるほか、おでんや鍋ものにも利用されています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis069map.gif 北海道沿岸ほぼ全域。サロマ湖などの海水湖 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis069cal.gif 周年 つぶかご漁業(ヒメエゾボラ) 上磯郡漁業協同組合 | 日高中央漁業協同組合 | えりも漁業協同組合 | 厚岸漁業協同組合 | 白糠漁業協同組合
ヒラメ ヒラメ アオッパ | テックイ | テツクイ | ウマ(大型魚) ヒラメ科 雄:約30cm、雌:約40cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis046s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis046.jpg アジア唯一のヒラメ属は白身魚の代表格  長楕円形の体で頭は大きく、両目は体の左側にあります。 |  ヒラメは、ヒラメ属魚類の中でアジア側に分布する唯一の魚種で、北海道では日本海と津軽海峡を中心に分布しています。移動範囲は、春に浅みに、秋から冬には深みにという程度であまり広くありません。 |  産卵期は6~8月で産卵期間は2~4ヵ月に及び、主に水深50mよりも浅い所に卵を産みます。ヒラメは成長適水温が高く(15~25℃)、成長できる水温範囲が限られるため、北海道では7~12月に急激に成長し、1~6月にはほとんど成長しなくなります。 |  白身魚の代表格で、身はくせがなく美味。特に「縁側(エンガワ)」と呼ばれる背びれ、尻びれに沿った身の部分は脂のりがよくておいしく、1尾からわずかしか取れない希少さも人気の理由です。「寒びらめ」の名があるように、旬は秋から冬で、この時期の縁側は特に格別です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis046map.gif 日本海側~津軽海峡 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis046cal.gif 周年。5月~12月が多い かれい・ひらめ・ほっけ底建網漁業 | ひらめ刺し網漁業 | ひらめひき釣り漁業(へら曳き) | 定置網漁業 寿都漁協
ヒレグロ ヒレグロ 鰭黒 ナメタ | オイラン | オイランガレイ | ヤナギガレイ カレイ科 雄:29cm以上、雌:31cm以上 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis053s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis053.jpg 背びれと尻びれの縁辺が黒いから「ヒレグロ」  体は楕円形で目が大きく口は小さい魚。体の表面は粘液で覆われており、目がある表側は灰褐色から黄褐色、裏側は灰色で、背びれや尻びれは「ヒレグロ」の名の通り、縁の辺りが黒くなっています。 |  北は千島列島南部、サハリンから太平洋側は駿河湾まで、日本海全域と東シナ海東北部に分布します。生息水深は北海道東部太平洋岸では50~700mといわれていますが、石狩湾では水深30mより浅いところでも漁獲されており、かなり広い範囲の水深帯で生息しています。産卵期は、噴火湾で4~6月、北海道東部太平洋沖で7~8月と、北ほど遅い傾向にあります。 |  身は薄いですが、干して焼くとおいしく食べられ、冬のものは煮付けに向いています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis053map.gif 北海道全域 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis053cal.gif 周年 沖合い底びき網漁業 | 刺し網漁業 釧路市漁業協同組合 | 厚岸漁業協同組合 | 北るもい漁業協同組合
ベニザケ ベニザケ(ヒメマス) 紅鮭(姫鱒) ベニマス | ベニ | アカザケ(以上 | 降海型) | チップ | カバチェッポ(以上 | 陸封型) サケ科 ベニザケ:約60cm、ヒメマス約40cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis020s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis020.jpg ベニザケは海で、ヒメマスは湖で生活  サケ属のなかでは最も細長い体形。淡水域にとどまる陸封型のベニザケを「ヒメマス」と呼びます。 |  ベニザケはサケ属の中で最も多様な生活史を示し、特徴的なのは幼魚期に湖で生活することです。その後海に下り、主に北太平洋を回遊した後、産卵のために母川に遡上します。ベニザケの分布範囲は広いですが日本には天然のベニザケが恒常的に遡上する河川はなく、一方でヒメマスは一生を湖で過ごします。 |  産卵期は、ベニザケが7月後半~翌1月、ヒメマスが10~11月で、湧水のある湖岸の浅み、または湖に流入する河川に産卵します。 |  ベニザケは消費者に最も好まれるサケ・マス類の一つで、身は脂肪分を多く含み赤みが強いこともあり、塩引きや新巻といった塩蔵品として多く利用されます。ヒメマスも美味といわれ、塩焼き、刺身にして食されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis020map.gif ヒメマス:支笏湖、洞爺湖、倶多楽湖、摩周湖 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis020cal.gif 胆振5月~6月、十勝・釧路5月~7月 ベニザケ:さけ・ます流し網漁業 | ベニザケ:定置網漁業 | ヒメマス:刺し網漁業 | ヒメマス:釣りによる漁獲 厚岸漁業協同組合 | 釧路市漁業協同組合 | 阿寒湖漁業協同組合
ベニズワイガニ ベニズワイガニ 紅楚蟹 ベニズワイ クモガイ科 雄:甲長95mm以上※漁獲サイズ。雌は漁獲禁止 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis081s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis081.jpg 食用の肉のほか甲殻にも利用価値  ズワイガニよりも、鰓(さい)域(甲の中央部の心臓が位置する部分)が膨張しており、鰓域の側縁には顆粒が並び、その列の後端には1本の棘があります。 |  北海道では日本海側に分布し、水深500~1700mに多く生息しています。産卵期は12~翌3月で、最終の脱皮後に卵巣が成熟し始め、約2年間にわたって成熟を続け産卵します。産出された卵は腹部に2年間抱かれた後、2~3月に孵化し、次の産卵はその後すぐに行われるとみられています。 |  ベニズワイガニはむき身で出荷されることが多く、その過程で大量の殻が廃棄物となりますが、この殻にはキチン質という硬い体表を作るのに必要な物質が多く含まれているため、化学的な処理を行うことでキチンやキトサンを製造することができます。これらは水質浄化剤、食品・化粧品素材、医薬品、医療素材などに広く利用されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis081map.gif 檜山沖~利尻・礼文島沖 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis081cal.gif 周年。利尻・礼文~茂津多岬:7月~翌4月、茂津多岬~松前大島周辺:4月~8月 べにずわいがにかご漁業
ホソメコンブ ホソメコンブ 細目昆布 イソコンブ コンブ科 0.4~1m http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis092s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis092.jpg 北海道で最も古くから採取されてきたコンブ  成長した葉は帯状からささの葉状で、波打ち際に生息しているものは長さ0.4~1m、幅は5~10cm、茎は円柱状で長さ4~6cm、直径3~6mmになります。 |  利尻島、礼文島から渡島半島の福島町まで分布し、漁場水深は0~10mで、波当たりの強いところでは深く、逆に弱いところでは浅くなります。 |  北海道ではもっとも古くから採取されてきたコンブですが、現在は生産量が少なく価格も安いため、漁が行われていない地域もあります。増殖対策も行われていますが、近年、対馬暖流の流量が増加して冬の水温が上昇傾向にあることから、それほど増産にはつながっていないのが現状です。 |  だし汁の香りは弱いですが、比較的粘りが強いため、とろろ昆布、きざみ昆布などに利用されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis092map.gif 留萌以南 主産地:檜山、後志 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis092cal.gif 6月~10月 こんぶ漁業
ホタテガイ ホタテガイ 帆立貝 ホタテ イタヤガイ科 殻高約12cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis061s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis061.jpg 冷たい海で育ったホタテは甘さと厚みが別格  殻は扇型ですが左右で殻の膨らみ方や色が異なります。通常2枚貝の貝柱は2つですが、ホタテガイは中央に大きな貝柱を1つだけもちます。 |  現在、太平洋沿岸と日本海南部沿岸の一部海域を除いた北海道沿岸各地がホタテガイの漁場となっています。養殖が中心なのは、噴火湾、津軽海峡、サロマ湖、日本海のほとんどの地域で、貝をロープまたはかごに入れて海中に吊るし2年間成長させて漁獲する「垂下式養殖」が行われています。一方、オホーツク海では放流貝が漁獲の対象で、1年育てた稚貝を海に放し海底で4年間成長させて漁獲する「地まき漁業」が行われています。 |  貝殻以外のほとんどの部位を食べることができ、特に貝柱は甘みがあって柔らかく、刺身やバター焼きなどに調理されるほか、ソフト貝柱などに加工されて流通しています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis061map.gif 地まき:オホーツク海、根室 地まき 養殖:噴火湾、サロマ湖、日本海 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis061cal.gif 周年(日本海、噴火湾)、3月~12月(オホーツク海)11月~翌8月(根室) 貝けた網漁業(ホタテガイ) | ほたてがい養殖漁業 | ほたてがい養殖漁業(種苗生産) 寿都町漁業協同組合 | 上磯郡漁業協同組合 | 砂原漁業協同組合 | 八雲町漁業協同組合 | いぶり噴火湾漁業協同組合 | 厚岸漁業協同組合 | 根室湾中部漁業協同組合 | 野付漁業協同組合 | 常呂漁業協同組合 | 湧別漁業協同組合 | 雄武漁業協同組合 | 猿払村漁業協同組合 | 宗谷漁業協同組合 | 遠別漁業協同組合 | 北るもい漁業協同組合 | 長万部漁業協同組合 | 佐呂間漁業協同組合 | 紋別漁業協同組合 | 沙留漁業協同組合
ホッカイエビ ホッカイエビ 北海蝦 ホッカイシマエビ | シマエビ | ツケエビ タラバエビ科 9~12cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis077s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis077.jpg 塩ゆでが一番なオホーツクの夏の味覚  生時は緑褐色の地色に、白あるいは黄色い数条の縦じま模様がありますが、加熱すると緑褐色部分が赤くなるため、きれいな紅白のしま模様となります。「ホッカイシマエビ」とも呼ばれています。 |  主に太平洋とオホーツク海沿岸の内湾の藻場に生息します。産卵期は8月下旬~9月下旬。雌は産卵直前に脱皮して雄と交尾します。雄は交尾の際、精子の入った精包を放出して、雌の生殖孔付近に粘着させます。その後24時間以内に産卵、受精し、雌は腹肢に発生途中の卵を付着させた抱卵状態のまま翌春まで過ごします。成長に伴い雄から雌に性が変わる雄性先熟型の性転換種であるため、雌との交尾を終えた雄は性転換し、雌として成熟します。 |  ホッカイエビの旨味は、刺身よりも塩ゆでしたときのほうが引き出されるので、初夏から夏の漁期にゆでたてを食べるのが一番といわれています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis077map.gif 野付湾、サロマ湖、能取湖、厚岸湾、宗谷湾 等 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis077cal.gif 6月~11月、釧路8月~9月、根室6月~11月、網走7月~8月 えび打瀬漁業(ホッカイエビ) | えびかご漁業(ホッカイエビ) 厚岸漁業協同組合 | 浜中漁業協同組合 | 野付漁業協同組合 | 常呂漁業協同組合 | 佐呂間漁業協同組合 | 湧別漁業協同組合
ホッケ ホッケ 魚花 ロウソクボッケ | ハルボッケ | ネボッケ | アオボッケ アイナメ科 約35cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis035s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis035.jpg 成長によって呼び名が変わるホッケ  体は細長い紡錘形で、尾びれが二股に分かれています。体色は稚魚期から若魚期にかけては青色で、成魚期には背部が茶褐色から黄褐色のまだら模様になります。 |  北海道のほぼ全域に生息し、産卵は9月中旬~12月中旬。成魚は定住性が強いですが、仔稚魚期から未成魚期にかけては比較的広範囲な回遊をします。 |  ホッケは成長によって呼称が変わり、稚魚期から着底前までの表層回遊期はコバルト色の体色から「アオボッケ」、着底してから1歳までの未成魚は「ロウソクボッケ」、1歳半の春に餌を求めて沿岸に接岸するものを「ハルボッケ」、岩礁周辺に定着するようになると「ネボッケ」と呼びます。 |  一般にホッケといえば「開き」が連想されますが、ほかに煮付けやフライ、つみれ汁などにも調理されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis035map.gif 北海道ほぼ全域 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis035cal.gif 石狩・後志・檜山周年、網走3月~翌1月、宗谷周年、根室5月~11月 かれい・ひらめ・ほっけ底建網漁業 | ほっけ・いか・かれい底建網漁業 | 中型まき網漁業 | ほっけ刺し網漁業 | 沖合い底びき網 | 定置網漁業 東しゃこたん漁業協同組合 | 寿都町漁業協同組合 | ひやま漁業協同組合 | 松前さくら漁業協同組合 | 戸井漁業協同組合 | 広尾漁業協同組合 | 釧路市漁業協同組合 | 羅臼漁業協同組合 | 香深漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合 | 北るもい漁業協同組合
ホッコクアカエビ ホッコクアカエビ 北国赤蝦 ナンバンエビ | アマエビ | アカエビ タラバエビ科 頭胸甲長25mm前後 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis075s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis075.jpg 別名『甘エビ』はその名の通り甘さが自慢  額にあるツノ(額角)は甲長の1.5倍以上の長さがあり、第2脚は左側が著しく長いのが特徴です。体色は薄紅色で、ナンバンエビ、アマエビと呼ばれることもあります。 |  北海道では、道西日本海、噴火湾、道東太平洋、オホーツク海に分布します。産卵期は3~4月で、受精卵は雌の腹肢に付着し、約10ヵ月が経過した翌年1~2月頃、幼生として孵化し親から離れます。孵化後は脱皮を繰り返して成長、2~4歳で雄として成熟し雌と交尾した後ですべての個体が雌へと性転換します。 |  ホッコクアカエビは、小型の甲殻類、貝類などを主な餌としていますが、一方ではタラ類、タコ類などに多く捕食されています。 |  アマエビの通称で知られる通り、生で食べると身は柔らかく粘りがあり、独特な甘みがあります。刺身、寿司だね、天ぷら、鍋ものなどにも利用されています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis075map.gif 日本海側(武蔵堆、小樽堆~雄冬岬沖、利礼海盆、積丹半島~檜山沖)、太平洋側(噴火湾~根室沖) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis075cal.gif 日本海・噴火湾周年、道東3月~12月 えびかご漁業(ホッコクアカエビ) | えび桁網漁業 北るもい漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合
ホテイウオ ホテイウオ 布袋魚 ゴッコ ダンゴウオ科 約40cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis041s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis041.jpg 丸い頭とぶよぶよお腹の“布袋様”  体は長卵形でやわらかく、うろこや突起物もないため、体表はなめらかでぶよぶよしています。膨らんだお腹には吸盤状に変化した腹びれがあります。ホテイウオの和名は、体形が七福神の布袋様に似ていることからつけられましたが、北海道では「ゴッコ」と呼ぶのが一般的です。 |  北部北太平洋に広く分布し、成熟までの3年間は海底ではなく沖合いの表層から深度100mの中層を漂って生活し、産卵期になるとごく浅いところにやってきます。産卵期は12~4月、産卵場所は小潮時に岩が露出するような浅い岩場で、産卵期の体色は雌がはっきりした青黒色なのに対し、雄はくすんだ茶色で、さらに胸びれや吸盤が大きくなり両顎の歯が鋭くなるなどの二次性徴もみられます。 |  身は柔らかく、鍋料理(通称「ゴッコ汁」)の材料としてなじみがあります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis041map.gif 日本海、道東 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis041cal.gif 漁獲時期 1月~4月:鹿部~恵山沖 ほていうお(ごっこ)刺し網漁業 戸井漁業協同組合
マアナゴ マアナゴ 真穴子 ハモ アナゴ科 雄:約35cm、雌:約43cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis003s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis003.jpg ウナギに似ているが、アナゴ科の中では最も美味  ウナギに似た細長い体形で腹びれとうろこがありません。両顎の歯は門歯状で多く、下顎が上顎に隠れるのも特徴です。 |  内湾の海藻が茂った砂泥底に穴を掘ってすみ、昼間は穴に潜っていますが夜に出てきて餌をとります。 |  春~秋の産卵期になると日本列島の南西海域に移動し、一度にすべての卵を産んでそのまま息絶えるとされています。 |  はえ縄、手釣り、ひき網、打瀬網、かごなどで漁獲されます。津軽海峡から噴火湾にかけて、春から秋に港の岸壁などから夜釣りを楽しむこともできます。 |  旬は夏と冬。アナゴ科の中では最も美味といわれ、かば焼き、天ぷら、寿司ねた、甘煮などに調理され、カマボコの原料にもなります。北海道ではハモとも呼ばれることもあります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis003map.gif 津軽海峡周辺~噴火湾、室蘭、苫小牧 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis003cal.gif 周年 ※上磯地区(7月~10月) まあなご(はも)どう漁業 | はえ縄漁業 | 手釣り | 打瀬網漁業 | ひき網漁業 | かご漁業
マイワシ マイワシ 真鰯 イワシ | ナナツボシ | ヒラゴ | オオバ | ヒライワシ ニシン科 約25cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis004s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis004.jpg 成分の脂肪酸は成人病の予防から脳の活性化にも有効  細長い体に7個前後の黒い斑点が1列に並ぶことから別名「ナナツボシ」とも呼ばれますが、個体によって斑点の数は異なります。 |  マイワシの資源水準は数十年周期で大きく変動し、それとともに分布範囲も大きく変化しています。資源の高水準期には日本海近海を中心に、黄海・東シナ海から日本海全域と北西太平洋に広く分布し、低水準期には中部日本以南の近海域に分布域が縮小します。春~夏に北上回遊して餌を探し、秋~冬に南下回遊して産卵・越冬します。 |  産卵期は12~6月までと長く、盛期は太平洋で2~3月、日本海で3~6月となります。 |  塩焼きや煮付け、かば焼き、つみれなどに調理されます。マイワシの脂には高度不飽和脂肪酸のEPAとDHAが多く、成人病の予防や脳の活性化に有効です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis004map.gif 津軽海峡~渡島半島東岸。※石狩・後志・胆振地域も僅かな漁業生産高あり http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis004cal.gif 渡島4月~12月 定置網漁業
マガキ マガキ 牡蠣 カキ イタボガキ科 殻高8~10cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis062s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis062.jpg 北の二大産地が生み出す『海のミルク』  殻の輪郭はやや丸く、楕円形から長楕円形です。塩分の多少低い内湾の干潮線付近にある岩礁やれきに付着して生息します。 |  マガキ漁業は、現在はすべて養殖といっても過言ではないほどで、サロマ湖と厚岸湖を抱える網走と釧路両管内で北海道全体の9割近くを水揚げしています。 |  北海道では冬に湖が結氷するため、水中に垂下して天然で成長させる「垂下式養殖」がとられています。マガキが最もおいしい時期は12~2月。これは氷下で生息し厳しい冬を越すことで旨味成分の一つであるグリコーゲンが蓄積されるためといわれています。 |  ほとんどが生のむき身で出荷され、酢のものやフライ、なべ料理などに利用されます。別名『海のミルク』と呼ばれるように、高い栄養価をほこり、人間の体に必要なミネラルをたくさん含んでいます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis062map.gif 道内全域で養殖しているが網走、釧路(サロマ、厚岸)が特に多い http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis062cal.gif 渡島11月~翌3月、石狩・後志4月~6月、網走10月~翌3月、十勝・釧路周年 かき養殖漁業 寿都町漁業協同組合 | 上磯郡漁業協同組合(知内町公式ページ) | 昆布森漁業協同組合 | 厚岸漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会) | 根室湾中部漁業協同組合 | 常呂漁業協同組合 | 湧別漁業協同組合
マガレイ マガレイ 真鰈 オタルマガレイ | マコガレイ | キマガレイ カレイ科 雄:約30cm、雌:約40cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis059s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis059.jpg 上品で弾力のある肉質は一級品のおいしさ  体は楕円形で、体長が背びれから腹びれまでの幅の2倍以上あり、雌は40cm、雄は30cmほどになります。両目は体の表・右側にあり、左右不相称で小さい口が特徴です。体の表側は青みを帯びた黒褐色、裏側は白色で、体の半分より後ろの背縁と腹縁に沿って淡黄色の帯があります。 |  一年中水深150m以浅の大陸棚に分布し、砂質あるいは砂泥質の海底に生息します。産卵期は北へ行くほど遅く、北海道北部で5~6月です。漁場はほぼ全道一円にみられ、オホーツク海では8~12月、宗谷海峡から利尻・礼文島では11~翌3月、日本海では4~6月、えりも岬より西の太平洋では5~7月が盛漁期となります。 |  肉質は上質で弾力があり、カレイ類の中でも一級品。特に春先の子持ちの雌は煮付けにするとおいしく、秋には餌を食べて丸々と太っているので、新鮮なものを刺身にすると最高といわれています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis059map.gif 日本海育ち(石狩湾以北の日本海)とオホーツク海(初山別沖~オホーツク海)育ちがある。道内全域で獲れるが北部日本海・オホーツク海・えりも岬以西の太平洋が特に多い http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis059cal.gif 周年 かれい・ひらめ・ほっけ底建網漁業 | ほっけ・かれい底建網漁業 | かれい刺し網漁業(マガレイ) | 底びき網漁業 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会)
マコガレイ マコガレイ 真子鰈 マガレイ | クロガシラ カレイ科 雄:約24cm、雌:約28cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis060s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis060.jpg カレイ類の中でも特に美味な北のマコガレイ  マコガレイは、同属のマガレイやクロガシラガレイに似た体形ですが、「両目の間にうろこがあること」「背びれと尻びれに黒色の条紋がないこと」などで区別されます。 |  北海道での漁場は津軽海峡の木古内湾と函館湾に限られており、これらの水域では一年中漁獲されています。マコガレイの天然海域における生息水温は3~27℃で、知内沖は津軽暖流の影響下にあり水温が比較的高めであるため、生息に適しているとみられます。 |  マコガレイは、夏に肥え太る性質をもちますが、冬になると体重が減少します。逆に卵巣重量が冬に急増しますが、これは夏に体に蓄えたエネルギーを、餌の少ない冬期に生殖腺へ一気に振り向けるためで、その結果、北のマコガレイは冬にはおいしい子持ちガレイに変身します。 |  肉厚の白身はカレイ類のなかでも美味で、刺身や煮もの、揚げものなど幅広く利用されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis060map.gif 北海道南部木古内湾、函館湾 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis060cal.gif 周年 ほっけ・かれい底建網漁業 | 刺し網漁業 上磯郡漁業協同組合
マコンブ マコンブ 真昆布 ホンコンブ | モトコンブ コンブ科 1.5~3m http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis087s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis087.jpg 肉厚で幅も広いコンブの最高級品  成長した葉はささの葉状で長さは1.5~3mほど、幅は20~35cmで、縁辺部は薄く大きく波打ちます。茎は円柱状かやや偏平で長さは5~12cm、直径は5~15mmになります。 |  主産地は渡島半島南東部沿岸。マコンブは産地別に5銘柄に分けられ、砂原町から南茅部町までの白口浜は、葉は小さいですが厚みがあり最高の品質といわれています。椴法華村から戸井町までの黒口浜は、白口浜に次いで品質が良いとされ、そのほか本場折浜、真折浜、場違い折浜もあります。白口と黒口は切り口の色で区分けされています。 |  主に高級だしコンブや塩コンブ、佃煮・角煮等の加工品に使用されていますが、近年、成長途中の春先に採れる身の柔らかいコンブが海藻サラダや昆布巻きなどに使用され需要が増えています。 |  また、白口浜真昆布は、松前藩が朝廷や将軍家に献上していた最高級のコンブでもあります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis087map.gif 室蘭~噴火湾沿いに恵山岬を越えて知内まで、主産地は渡島・胆振 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis087cal.gif 6月~10月 こんぶ漁業(マコンブ) | 潜水器漁業(コンブ・サザエ・アワビ) | こんぶ養殖漁業(マコンブ) 戸井漁業協同組合 | 南かやべ漁業協同組合 | えさん漁業協同組合
マスノスケ マスノスケ 鱒之介 スケ | オオスケ | ラシャ | ラシャマス サケ科 約90cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis022s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis022.jpg 「キングサーモン」でおなじみの魚  太平洋に分布するサケ・マス類の中では最も大きく、90cm、体重10kgほどになります。 |  分布範囲は広く、春から初夏にかけて主に北海道の太平洋側に来遊します。北海道の河川に遡上した記録もありますが、繁殖はしていません。 |  生活史は2つのタイプがあり、1つは幼魚期に河川に長くとどまるタイプで、浮上後1年以上たった後に川を下り、海に出た後は広い範囲を回遊して産卵の数ヵ月前の春~夏に河川に回帰します。もう一方は早くに川を下るタイプで、浮上後3ヵ月以内に海に出て沿岸域を回遊、産卵直前の秋に川に戻ります。 |  マスノスケとはキングサーモンの和名であり、北海道では太平洋沿岸で少数しか漁獲されないため高級魚として高値で取引されます。脂がのった身はおいしく、刺身や鮨として食べられるほか、ステーキ、ルイベ、塩焼きなどに調理されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis022map.gif 太平洋側 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis022cal.gif 4月~6月 定置網漁業
マダラ マダラ 真鱈 タラ | ポンタラ(小型魚) タラ科 約1m http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis024s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis024.jpg 「鱈腹(たらふく)食べる」大食漢  大きな頭部と顎の下にある1本のひげ、上顎が下顎より前に出ているのが特徴。マダラは冷水性なので、日本では北海道周辺に多く分布しています。生息水温は2~4℃とされていますが、氷点下や10℃以上のところでも分布が確認されています。 |  産卵は1年に1回、12月~翌3月に比較的浅い沿岸域に回遊して行われます。 |  成魚は口が大きく何でも食べる大食漢として知られ、「たらふく食べる」に「鱈腹」の字をあてるほどといわれます。 |  旬は冬で、鮮魚は「タラちり」などの鍋料理の素材となります。淡白な味で鍋もの以外にも、塩焼き、昆布しめなど幅広く利用されます。マダラのオスの精巣は「白子」「タチ」「雲腸(くもわた)」などと呼ばれる人気の栄養食材で、とろける様なその味は汁ものの具にも寿司ねたにも合います。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis024map.gif 北海道全域 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis024cal.gif 周年。盛漁期:10月~翌3月 まだら一本釣り漁業 | はえ縄漁業(マダラ・スケトウダラ) | 底びき網漁業 | 刺し網漁業 戸井漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会) | 羅臼漁業協同組合 | 船泊漁業協同組合
マツカワ マツカワ 松皮 タカノハ | タカノハガレイ | タンタカ | タンタカ | タカガレイ | ヤマブシガレイ | クロスジカレイ カレイ科 雄:約50cm、雌:約80cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis049s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis049.jpg 北海道が誇る幻の高級魚『マツカワ』  体は楕円形で体高が高く、黒色の幅広いしま模様が等間隔で背びれと尻びれにあります。うろこははがれにくく、皮膚の表面が松の皮に似ていることから、マツカワの名が付いたとされています。 |  主に北海道太平洋沿岸に分布し、水深200m以浅の砂泥底で生息していますが、夏から秋にかけて岸に寄り、3~6月に浅海域で産卵します。 |  一時は漁獲量が極端に少なくなり、「幻の魚」と呼ばれていましたが、人工種苗による放流数の増加に伴って漁獲量は着実に増加しています。 |  味はカレイのなかでも最上といわれ、ヒラメに次ぐ高級魚といわれるマツカワは刺身、フライ、煮つけなどに調理されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis049map.gif 渡島、胆振、日高、十勝、釧路 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/02/fis049cal.gif 周年 刺し網漁業 | 定置網漁業 ひだか漁業協同組合 | 日高中央漁業協同組合 | えりも漁業協同組合 | 北海道ぎょれん
マナマコ マナマコ 海鼠 ナマコ シカクナマコ科 20~30cm http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis085s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis085.jpg 見た目は悪いが味は絶品  体は円筒形で、前端に口、後端に肛門があり、口の周囲には20本の触手があります。背側には大小のイボ状の足が、腹側には管足と呼ばれる先端に吸盤のある多数の細い管が密生しています。 |  体色には3つのタイプがあり、赤褐色のアカ、青緑色のアオ、黒色のクロがあり、北海道ではアオが多くみられます。 |  十勝、釧路地方を除くほぼ全域に分布します。泥とともに海藻や微小生物などの有機物を消化して栄養をとるため、海の底質を浄化する働きも果たします。 |  マナマコは筋肉と内臓を生あるいは酢のもの、酢漬け、塩漬けにして食べます。腸の塩辛 |  “このわた”は有名な珍味で、そのほかに筋肉を乾燥した“いりこ”、生殖巣を乾燥した“くちこ(このこ)”があります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis085map.gif 十勝、釧路、根室以外 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis085cal.gif 周年 ※各地域で産卵期を禁漁期間と定めている なまこけた網漁業 | はさみ採り漁業 | 潜水(器)漁業 ウトロ漁業協同組合
マボヤ マボヤ 真海鞘 ホヤ マボヤ科 約20cm(直径約10cm) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis086s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis086.jpg 珍味!?美味?“海のパイナップル”  体は球形から卵形で、暗赤色からオレンジ色の外皮に包まれており、体の表面は先端に繊細なトゲのある乳頭上の突起に覆われています。身体の上端には入水孔と出水孔があり、入水孔から取り入れた水より酸素と食物を取り入れ、残った水を出水孔から排出します。下端には海藻の根のような付着器をもちます。幼生のうちはオタマジャクシ形幼生として水中を動き回りますが、しだいに尾部が吸収されて球体に近くなり、やがて付着生活に移行します。 |  日本各地に分布しますが、北海道の漁獲量は全国の1%程度で、ほとんどが天然ものです。また、北海道の太平洋側とオホーツク海側には冷水性のアカボヤも生息しています。 |  旬は6~7月で「海のパイナップル」とも呼ばれ、生のまま刺身や酢のものとして食されることが多く、塩辛、みそ漬け、燻製などの加工品としても流通しています。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis086map.gif 津軽海峡沿岸で養殖、天然ものは津軽海峡~日本海側 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis086cal.gif 6月~7月 ほや養殖漁業 | ほやけた網漁業(アカボヤ) | 刺し網漁業 | 潜水(器)漁業 上磯郡漁協はまなす支所
ミズダコ ミズダコ 水蛸 オオダコ | シオダコ(雄) | マダコ(雌) マダコ科 約3m http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis072s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis072.jpg 世界一の大きさを誇るタコ  胴部は卵円形でやや縦長、表皮は柔らかくたるんでいます。8本の腕の長さはほぼ同じでの7~8割に達し、吸盤は1つの腕に250~300個あります。タコ類のなかでは世界最大で3mほどになります。周囲に合わせて体表の形状や体色を瞬時に、それも多様に変化させることができます。 |  北海道では大陸棚一帯に分布し、水深1mに満たない潮間帯から水深200m前後にまで広く生息します。 |  ミズダコは一生に一度だけ交接(雄が雌に精子を渡す)、産卵を行い、交接は11~12月が盛期、産卵期はそれから半年を経た6~7月とみられ、精子は産卵まで雌の体内に蓄えられ、産卵時に受精します。 |  肉質が水っぽく柔らかいため、生食向けで市場に出ることはきわめて少なく、大部分が煮ダコか酢ダコに加工されます。最近では、生ダコを冷凍してからスライスした商品『タコしゃぶ』が人気です。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis072map.gif 北海道全域(大陸棚一帯) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis072cal.gif 周年 たこ漁業(樽流し) | たこ漁業(たこかご) | たこ漁業(たこ箱) | 空釣り縄 船泊漁業協同組合 | 戸井漁業協同組合 | 宗谷漁業協同組合 | 遠別漁業協同組合 | 北るもい漁業協同組合
ミツイシコンブ ミツイシコンブ 三石昆布 ヒダカコンブ コンブ科 2~7m http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis088s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis088.jpg 煮えやすく味も良い用途が広い万能型コンブ  別名ヒダカコンブ(日高昆布)とも呼ばれます。 |  成長した葉は帯状で長さは2~7m、幅は7~15cm。縁辺部はほとんど波打っていません。茎は円柱状で長さは3~7cm、直径は5~8mmになります。 |  名前のとおり日高地方を主産地としており、津軽海峡東側から襟裳岬を経て十勝沿岸までの広い海域に分布します。潮通しの良い岩礁に密生する性質をもち、主な漁場は海水の流れが強い海岸線にほぼ並行する岩礁地帯です。日高地方では、上浜、中浜、並浜と称する浜格差があり、浦河町井寒台地区が最上といわれています。 |  煮えやすく、身も柔らかいため、煮コンブや佃煮、コンブ巻、だしコンブなどに利用されます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis088map.gif 主産地は日高、十勝 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/04/fis088cal.gif 7月~10月:採りコンブ漁、周年:拾いコンブ漁 こんぶ漁業(ミツイシコンブ) ひだか漁業協同組合 | 日高中央漁業協同組合 | えりも漁業協同組合
メガネカスベ メガネカスベ [ & #39818;] | 魚白 マカスベ | カスベ | カスペ ガンギエイ科 約1m以上 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis002s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis002.jpg 背中に目あり!?目玉模様が特徴  短い吻(ふん:目より前方の鼻先までの部分)は太い軟骨で支持されていてほとんど折り曲げることはできません。体盤の背面中央に1本の肥大した棘があります。雄は腹びれが変化してできた1対の棒状の交尾器をもつため雌雄の区別は容易。尾部両側の皮の下に前後方向に伸びた紡錘形の発電器官をもちます。 |  メガネカスベを含むガンギエイ科魚類はすべて卵生で、「たこのまくら」や「カスベのたばこ入れ」と呼ばれる四隅に角のある糸巻き形の卵殻に包まれた卵を産みます。産卵場は不明ですが産卵期は春とみられています。 |  留萌、宗谷地方の日本海沿岸では、メガネカスベを専門に狙う「かすべ刺し網漁業」があります。 |  煮付け、ぬた、みそ漬け、から揚げで食べられるほか、練りもの製品にも加工されます。骨は柔らかい軟骨なので身と一緒に食べることができ、こりこりとした食感を楽しめます。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis002map.gif 日本海北部・噴火湾・オホーツク海沿岸 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/01/fis002cal.gif 10月~翌6月。日本海北部:4月~6月 噴火湾 5月~6月 11月~翌1月 かすべ刺し網漁業 | 空釣り縄漁業 | 沖合い底びき網漁業 東しゃこたん漁業協同組合 | 散布漁業協同組合(霧多布/浜中町観光協会)
ヤナギダコ ヤナギダコ 柳蛸 ギンダコ | コダコ | ドロダコ | ポンダコ マダコ科 65cm※新北のおさかなたちの標本サイズによる http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis073s.jpg http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis073.jpg 歯ごたえが自慢の筋肉質のタコ  球形に近い卵型で筋肉質の胴部となめらかな皮膚をもちます。腕は太く、胴の約3倍の長さがあり、腕1本に2列に並ぶ吸盤が、雄で140~160個、雌で180~190個あります。雄は8本の腕のうち1本が交接腕(雌に精子を渡すために変形した腕)に変化します。 |  北海道では太平洋側を中心に、一部日本海に分布し、周辺海域での生息水深は主に30~600mです。夏は深い所、冬は浅い所へと季節ごとに移動し、秋に水深100m前後の砂泥地帯で交接し、雌の体内に精子が貯えられます。繁殖活動は雌雄ともに一生に1回とされ、雌は交接した翌春に産卵します。 |   |  国内では大半が北海道周辺で漁獲され、特に太平洋沿岸での漁獲高は全体の80%以上を占めます。 |  十勝・釧路地方では煮ダコに、日高では酢ダコに加工されて市場に出回ります。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis073map.gif 特にえりも岬以西太平洋海域(渡島、胆振、日高)、えりも岬以東太平洋海域(十勝、釧路、根室)が多い http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/res/03/fis073cal.gif 周年 たこ漁業(やなぎだこ空釣り縄) | 沖合い底びき網漁業 | 刺し網漁業 白糠漁業協同組合 | 落石漁業協同組合
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